韓国に輸入される水産物に対する安全性検査で、重金属基準を超過したなどで不適合判定を受けた水産物は中国産が最も多いことが分かった。
共に民主党のユン・ジュンビョン議員室が4日に食品医薬品安全処から提出を受けて公開した「輸入水産物の規模および不適合の現況」によると、2018年から今年7月までに不適合判定を受けた輸入水産物は284件。国別に見ると中国が81件で全体の28.5%を占めており、日本が58件(20.4%)、ベトナムが40件(14.1%)だった。またチリとスリランカが並んで13件(4.6%)、米国が11件(3.9%)、インドが8件(2.8%)、インドネシアが6件(2.1%)、ニュージーランドが5件(1.8%)、ギニアが4件(1.4%)、その他の国が45件(15.8%)の順だった。
食品医薬品安全処は水産物の通関段階で人の目と鼻で状態と色、匂いなどを検査(官能検査)し、検体を採取して重金属、微生物などについての精密検査を実施する。国内に初めて輸入される製品はすべて精密検査を行い、以後同じ製品(生産国と品名・輸出業者が同一)に対してはランダムに精密検査を行う。
最も多く輸入不適合判定を受けた中国産水産物の中では、重量を増やすために人為的に水を注入した事例が24件で最も多かった。日本産は微生物基準の超過が38件で最も多く、重金属基準超過(6件)、ふぐ毒基準超過(3件)などもあった。ベトナム産とインド産は、発がんの恐れがあり、使用が禁止されている動物用医薬品であるニトロフランが検出された製品が各1件あった。製造日を改ざんしたスリランカ産の水産物も1件摘発された。ユン・ジュンビョン議員は「政府は輸入水産物の品質管理と衛生安全のために積極的な対策を立てるべきだ」と述べた。