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尹大統領、NSC緊急開催「北朝鮮には代価が伴う…韓米日協力拡大」

登録:2023-07-13 00:23 修正:2023-07-13 07:30
NATO首脳会議に出席するためリトアニアを訪問中の尹錫悦大統領が11日(現地時間)、ビリニュスの大統領官邸で開かれた晩さん会に参加し、各国首脳と対話している。尹大統領の後ろにはウクライナのゼレンスキー大統領も見える=ビリニュス/ユン・ウンシク先任記者//ハンギョレ新聞社

 北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に出席している尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は12日(現地時間)、リトアニアのビリニュスで緊急の国家安全保障会議(NSC)常任委員会を主宰し、北朝鮮が同日午前に長距離弾道ミサイルを発射したことについて「北朝鮮の違法行為には代価が伴うということを明確にせよ」、「韓米核協議グループ(NCG)会議を通じて拡大抑止の実行力をさらに強化せよ」と指示した。

 尹大統領はこの日午前5時45分に合同参謀本部の状況報告を受け、その後、緊急のNSC常任委を主宰した際に「韓国軍は北朝鮮のいかなる威嚇も抑止および対応できる確固たる韓米連合防衛態勢を維持している」としつつ、上のように述べた。大統領室が明らかにした。この日の会議は、龍山(ヨンサン)の大統領室の国家危機管理センターとビリニュス現地をオンラインで結んで行われた。

 尹大統領は「北朝鮮の違法な核・ミサイル開発は国際社会のより強力な対応と制裁に直面するだろう」と述べつつ、「韓米間、そして韓国が独自に取る軍事・外交的措置を支障なく実施してほしい」と参謀陣に指示した。そして「北朝鮮の違法行為には代価が伴うということを明確にし、韓米日のリアルタイムでのミサイル警報情報の共有、3カ国間の海上ミサイル防衛訓練など、韓米日の安保協力を拡大していくこと」を訴えた。

 尹大統領は会議で「北朝鮮の挑発はグローバル安保協力を議論するNATO首脳会議の期間に行われたもの」、「本日のNATO会議などの機に国際社会の強い結束を求める」と述べたと、キム・ウンヘ広報首席が伝えた。

 会議に出席したNSCの常任委員は「相次ぐ北朝鮮の長距離弾道ミサイル発射は国連安保理決議に対する重大な違反であり、朝鮮半島および国際社会の平和と安全を脅かす深刻な挑発」だと強く糾弾した。また「金正恩(キム・ジョンウン)政権が民生破綻に背を向けたまま無謀な核冒険主義に執着すればするほど、北朝鮮政権の将来はますます暗たんたるものになるだろう」との強硬なメッセージを発信した。

 常任委員たちはまた、「北朝鮮の挑発は価値観を共有する国同士の連帯が重要であることを示している」とし「NATOとの軍事情報の共有およびサイバー安保協力を強化するだけでなく、アジア太平洋のパートナー国(韓国・日本・オーストラリア・ニュージーランド)を含むインド太平洋諸国との協力も拡大していく」と述べた。

 大統領室によると、この日の緊急NSC常任委員会にはチョ・テヨン国家安保室長、キム・テヒョNSC事務処長がビリニュス現地で出席し、クォン・ヨンセ統一部長官、イ・ジョンソプ国防部長官、キム・ギュヒョン国家情報院長、キム・デギ大統領秘書室長、イム・ジョンドゥク国家安保室第2次長、チャン・ホジン外交部第1次官らが国家危機管理センターから出席した。

ビリニュス/キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1099782.html韓国語原文入力:2023-07-12 13:52
訳D.K

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