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釜山~対馬航路、運航再開から2カ月で乗客が10倍に

登録:2023-05-24 03:55 修正:2023-05-24 09:49
パンスターの対馬リンク号。釜山港から1時間10分で対馬に到着する=パンスタードリーム提供//ハンギョレ新聞社

 新型コロナウイルス禍の発生前には韓日を結ぶ定期航路の中で最も多くの乗客を運んでいた釜山港~対馬航路の乗客が急速に回復している。

 釜山(プサン)の旅客・貨物輸送会社「パンスターグループ」は23日、「釜山港~対馬比田勝港を結ぶ高速旅客船『パンスター対馬リンク号』(684トン、定員425人)の乗客数が2月402人、3月2201人、4月4502人を記録した。2カ月で10倍ほど増加した」と発表した。

 釜山~比田勝航路は、2020年2月のコロナ禍発生前は韓日を結ぶ4つの定期航路の中で最も多くの乗客を運んでいた。2019年には韓日4定期航路の合計乗客数93万7139人の57.5%(53万9684人)を占めた。乗客数は続いて福岡航路28.2%(26万4373人)、下関航路10.6%(10万149人)、大阪航路3.5%(3万2933人)の順だった。

 これらの4航路は2020年2月にコロナ禍が発生したことで完全に運行が中止されたが、昨年11月から福岡、下関、大阪航路の順で運航が再開された。釜山港~対馬比田勝港は2月25日になってようやく乗客の最大定員100人との条件で運航が再開された。続いて日本政府は3月18日に200人、先月8日に250人、先月22日に300人と徐々に最大定員を緩和し、先月29日には定員制限を全面解除した。今月8日には日本政府がコロナによる入国規制を全面撤廃したことから、コロナ禍前のように4航路とも自由に運航が可能になった。

 釜山~比田勝航路は、コロナ禍前には多い時で11隻の船舶が運航していたが、コロナ禍で赤字に耐えられなくなった船舶が次々に撤退。現在は片道1時間10分の対馬リンク号と、1時間30分のニーナ号のみが運航している。

 パンスターグループの関係者は「来月1日からはパンスター対馬リンク号を毎日投入する計画で、乗客はさらに増えると予想している。現在、釜山港~比田勝港を結ぶ船は2隻だけのため、乗客数がコロナ禍前の水準にまで回復するのは難しいだろうが、現在運航中の2隻に限っては次第にコロナ禍前の水準に回復するだろう」と述べた。

キム・グァンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1092972.html韓国語原文入力:2023-05-23 16:57
訳D.K

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