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北朝鮮の一家が乗った漁船、西海NLLを越える…「亡命の意思を調査中」

登録:2023-05-19 03:18 修正:2023-05-19 09:07
北朝鮮側の登山岬が見える延坪島沖で、海兵隊員たちが海上を偵察している/聯合ニュース

 今月初め、ひとつの家族と推定される北朝鮮の複数の住民が漁船に乗って西海(ソヘ・黄海)の北方限界線(NLL)を越え、脱北したことが18日に分かった。統一部は、彼らの脱北が自発的なものかどうかなどを調査している。北朝鮮の一家が脱北して韓国に渡ってきた例は、2017年以降6年間なかった。

 統一部の関係者は18日、「関係機関で(これらの脱北民に対する)調査を進めている」とし、「(家族単位の脱北は)2017年7月に4人の北朝鮮住民が漁船で脱北した例以来」だと述べた。18日現在、軍、警察、国情院、統一部などの関係機関は、彼らに対する合同尋問を行っている。

 政府の説明を総合すると、今月初めにNLLの動向を把握していた軍は、南側へと接近してくる漁船を発見したため集中監視を開始し、この漁船がNLLを越えた後に兵力を投入して検問検索を行った。この船に乗っていた北朝鮮住民は10人以下だという。

 一方、統一部はこの日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の直筆の書を受け取ったと明らかにした。尹大統領が記した文字は「自由平和統一」。国立統一教育院は李承晩(イ・スンマン)元大統領からの歴代の大統領の書を所有しており、国立統一教育院などの主な統一教育の現場に展示してきた。ただし、文在寅(ムン・ジェイン)前大統領の書はなく、統一部の関係者は「前政権時代に統一部から(文大統領に)書を数回要請したが、もらえなかったと認識している」と説明している。尹大統領の書の除幕式は22日に開始される第11回統一教育週間に合わせて行われる予定だ。

 統一部と教育部は22日から28日までの7日間を統一教育週間とし、様々な統一教育プログラムや自由民主主義学術会議(24日)などを行う予定だ。クォン・ヨンセ統一部長官の1日統一教師などの活動も計画されている。

チャン・イェジ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1092305.html韓国語原文入力:2023-05-18 14:21
訳D.K

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