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今度は「6級行政要員」…韓国大統領室に「元検察捜査官」の息子も勤務

登録:2022-07-20 06:29 修正:2022-07-20 07:41
尹錫悦大統領が今月19日午前、ソウル龍山の大統領室庁舎に出勤している=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が検察に勤めていた頃、捜査官として働いていた「国民の力」のチュ・ギファン前光州(クァンジュ)市長候補の息子が、大統領室に勤務していることが19日に確認された。

 同日の大統領室の説明によると、チュ前候補の息子のC氏は大統領付属室の6級行政要員として採用され、勤務している。C氏は尹大統領の大統領選挙陣営で業務を担当し、政権引継ぎ委員会を経て、大統領室に採用されたという。

 これをめぐり、C氏の採用に尹大統領とチュ前候補の親交が作用したのではないかという疑惑が持ち上がっている。チュ前候補は尹大統領が光州地検に勤めていた2003年、検事と捜査官として会った後、2011年の最高検察庁中央捜査部時代にも一緒に働いた。

 チュ前候補は2019年に検察を退職した後、政権引継ぎ委員会で政務司法行政分科専門委員として働いた。同氏は今年5月の地方選挙過程で「次期大統領の尹錫悦氏と私は政治的同志」と言い「昨年から尹次期大統領と光州、全羅南道が発展できる道は何かを共に模索し、様々な案に直接合意した」と強調した。

 野党「共に民主党」は不公正な採用だと批判した。同党のチョ・オソプ報道担当は「大統領室の採用と関連して、不公正な内容が相次いで明らかになっている。これに対し、採用過程の問題に対する国政調査を提案した」と述べた。

 これに対し、大統領室は正常な手続きを踏んだと述べた。大統領室関係者は「C氏がチュ前候補の息子で、大統領室に勤めているのは事実だ」としながらも、「C氏は昨年、大統領選予備選挙陣営に参加し、引継ぎ委を経て、資質と力量を検証されており、身辺調査など内部任用手続きを経て採用された。この過程に何の問題もなく、個人に非があるわけでもないのに、父親がチュ前候補だという理由でなぜ批判を受けなければならないのか、理解に苦しむ」と反論した。

ペ・ジヒョン、キム・ミナ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1051488.html韓国語原文入力: 2022-07-20 00:00
訳H.J

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