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罵詈雑言は保守団体が…文在寅前大統領「住民に申し訳ない」

登録:2022-05-31 02:10 修正:2022-05-31 08:49
10日、慶南梁山市下北面芝山里平山村に帰郷した文在寅前大統領が、歓迎する市民とあいさつを交わしている=キム・ヨンドン記者//ハンギョレ新聞社

 文在寅前大統領側が、自宅近くで毎日集会を開き罵詈雑言を乗せた騒音を発生させ、村の住民にまで迷惑をかけている保守団体の会員の告訴を検討している。

 文在寅前大統領の秘書官を務めるオ・ジョンシク氏は30日、本紙の電話取材に対し「具体的には言えないが、現在告訴を検討している」と明らかにした。

 文前大統領は退任後、10日に慶尚南道梁山市下北面(ヤンサンシ・ハブンミョン)の平山村(ピョンサンマウル)に帰郷した。保守団体の会員たちは、帰郷当日から毎日、文前大統領の自宅敷地の入り口で集会を開いている。近隣に住む平山村の住民たちは不眠症やストレスを訴えるなど、騒音被害を受けている。住民たちは警察に嘆願書を出したり、何度も112(警察の電話番号)に通報したりしている。

 しかし保守団体の会員たちは「集会および示威に関する法律」の認める範囲内で集会を行っているため、警察が彼らを取り締まったり処罰したりするのは難しい。梁山警察署は、騒音基準や夜間の拡声器使用制限などの規定に違反すれば処罰するという警告ばかりを繰り返している。

 このため、文前大統領側は名誉毀損または侮辱で告訴することを検討しているという。だが告訴は集会をやめさせる方策とはなりえず、むしろ集会を煽る恐れもあるため、文大統領側は苦心している。

 文前大統領は15日、フェイスブックに「拡声器の騒音と罵詈雑言を伴う反知性が、小さな田舎町の日曜日の平穏と自由を破壊しています。平山村の住民のみなさん、申し訳ありません」と記している。文前大統領の娘のタヘさんもツイッターに「これは果たして集会なのか。口でもって銃を乱射しているのと何が違うのか。憎悪と下劣な罵詈雑言ばかりを排泄するように叫んでいる。窓さえ開けられない」と記し、後に削除している。

キム・ヨンドン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/yeongnam/1044909.html韓国語原文入力:2022-05-30 11:09
訳D.K

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