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死者に用いる結び目「同心結び」指摘で…韓国大統領就任式エンブレム修正

登録:2022-04-13 09:04 修正:2022-04-13 10:34
大統領就任準備委員会が公式エンブレムとして紹介した同心結びのデザイン=就任準備委提供//ハンギョレ新聞社

 大統領就任準備委員会(就任準備委)は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期大統領の就任式の公式エンブレムのデザインが、亡くなった人を包む際に用いる結び目と似ていると指摘されたことを受け、これを修正することを決めた。

 就任準備委は11日、第20代大統領就任式の日程を紹介した際、伝統的な結び目である「同心結び」を就任式の公式エンブレムとして紹介した。「大韓民国のための誓いと約束という意味を込めた」というのが就任準備委の説明だった。しかしこの「同心結び」は、亡くなった人を包む際に用いる「死同心結び」と似ていると指摘された。4つの結び目を囲んで翼ができていれば結婚などに使われる「生同心結び」で、翼がなければ「死同心結び」だが、就任式エンブレムは死同心結びの形に似ているというのだ。「味コラムニスト」のファン・ギョイクさんは自身のフェイスブックに「尹次期大統領の就任式エンブレムは死同心結びから取られた」とし「5月10日に民主共和政の大韓民国の葬儀を執り行うという意味みたいだ」と記している。

 これに対して就任準備委は12日、「デザイン開始段階から『生同心結び』、『死同心結び』は両方とも認知していたが、それより包括的な概念である『同心結び』の原型そのものを表現しようとした」とし、「しかし一部でその趣旨と意味を過度に歪曲しており、非常に残念な気持ちだ」と表明した。続いて「今回のエンブレムは大韓民国の正統性を象徴する太極旗と伝統文様である同心結びをモチーフにデザインしたもので、太極の躍動性と永遠性、飛翔する翼を形象化し、同心結びのような気持ちで全国民を一つに結ぶという意味を込めたもの」とし「過去のあらゆる対立やわだかまりを解きほぐし、改めて一つにまとめて新たな未来へと進んでゆこうという意味が含蓄されている」と釈明した。その一方で、「祭りの場となるべき大統領就任式のエンブレムは死同心結びをモチーフとしたという憶測を解消し、就任準備委はエンブレムのデザインを『アップグレード』することを決めた」とし、近いうちに新しいエンブレムを公開すると付け加えた。

チャン・ナレ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1038646.html韓国語原文入力:2022-04-12 20:20
訳D.K

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