本文に移動

[社説]民主労総 新指導部の課題

登録:2010-01-31 08:38
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/401875.html

原文入力:2010-01-29午後07:49:31(1085字)

民主労総が一昨日、代議員大会を開き鉄道労働者のキム・ヨンフン前輸送産業労組委員長を新しい委員長に選んだ。3年間 組織を導くキム委員長は40代初めの若い労働活動家だ。彼には創立15年目に入り込んだ民主労総に新風を吹き込み墜落した地位を回復しなければならない課題が待っている。

民主労総が過去の地位を取り戻すことは単に組合員たちだけの関心事ではない。民主労総は人間らしい暮らしのための労働条件の確保だけでなく、男女平等,社会改革を通じた国民の暮らし改善,民主と統一を目標にスタートした組織だ。そして、この間こういう目標にそって民主・進歩勢力の重要な軸として活動してきた。こういう地位を考える時、民主労総の革新は社会運動全般に活力を吹き込む契機として作用する余地が大きい。それだけに民主労総新指導部の肩が重い。

だが民主労総が解決しなければならない課題は決して侮れない。内部的には今回の選挙過程でも伺えたように政派間葛藤が大きな問題だ。キム委員長もまた特定政派の支持を背負って当選しただけに、この問題から完全に自由ではないが、これと関連した葛藤を建設的な討論と批判に昇華させることに力を傾けなければならないだろう。正規職と非正規職の団結,業種が互いに異なる労組間の団結もキム委員長が成し遂げなければならない重要な目標だ。

組織内部不正を根絶することも重要だ。特に昨年大きな論難となった高位幹部の性暴行事件をきちんと終わらせる必要がある。この事件は内部論議と無関心の中で年を越しながらも、明確にケリをつけられなかった。不正清算の意志を明確に見せることは外部の信頼を得るためにも重要だ。

信頼と支持を広めていくためには活動目標の再確立が要求される。民主労総の地位が墜落したことには種々の理由があるが、正規職労働者だけのための組織という印象を与えたこともその中の一つだ。今後は民主労総の活動が疎外階層,ひいては平凡な市民たちにも利益を持たらすことという信頼を与えるべきだ。このように信頼と支持を得るならば民主労総の地位は自ずから強化されるだろう。

民主労総はこれまで民主化闘争で重要な一役を担当した組織だ。民主労総がこういう機能を再び回復することを民主労総内外の多くの人々が願っている。新指導部がこういう期待に応えて革新を成し遂げることを期待する。

原文: 訳J.S