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韓国大統領府首席秘書官の息子、入社志願書に「父が大いに力添えします」

登録:2021-12-21 09:58 修正:2021-12-21 11:59
キム・ジングク大統領府民情首席秘書官=ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 大統領府のキム・ジングク民情首席秘書官の息子(31、K氏)が最近、企業数社に出した入社志願書に「父が民情首席なので大いに力添えする」と書いていたことが明らかになった。

 20日の文化放送(MBC)の報道と本紙の取材を総合すると、キム首席秘書官の息子は先週、あるコンサルティング会社に提出した入社志願書のうち、「成長過程」の項目に「父は現民情首席秘書官であるキム・ジングク民情首席です」と書き、「学生時代」を紹介する欄には「父が大いに力添えしてくれることと思います」と書いた。また「性格の長所・短所」には「私が父によく伝え、御社の夢を叶えます」と書いた。

 K氏は「経歴事項(または業務能力を示す経験事項)」には「一度信じて私に連絡をください。私は嘘はつきません」と書き、「志望動機および抱負」には「私がここで羽ばたけるようにしてください」と書いた。入社志願書に自分の紹介はなく、父親が大統領府の民情首席秘書官であるという事実だけが各項目に一行ずつ書きこまれていた。

 K氏は学歴事項に2018年龍仁大学格技指導学科卒業と書いたが、実際は2012年に龍仁大学入学後、卒業できずに大学を移籍し自主退学したという。K氏はこのような内容の入社志願書を5社の企業に提出しており、これらの企業はすべて本人に連絡したという。

 これに対しK氏は「就職したいという思いからあまりにも軽率な行動をした。提出した履歴書はすべて回収し、面接にも行かなかった」と釈明し、キム首席も「息子は不安や強迫症の症状のため治療を受けてきた。(しかし)あってはならないことだ。弁解の余地はなく、心よりお詫び申し上げる」と述べたとMBCは伝えた。

 キム首席は盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の2005年から2007年まで大統領秘書室法務秘書官を務め、当時民情首席だった文在寅(ムン・ジェイン)大統領と縁を結んだ。盧武鉉元大統領が退任後に検察の捜査を受けていた当時は弁護人団として参加し、文在寅政権発足後は監査院の監査委員を務めたが、今年3月、シン・ヒョンス民情首席の後任に任命された。

イ・ワン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/1024108.html韓国語原文入力:2021-12-21 02:32
訳C.M

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