イランに抑留されていた韓国船「韓国ケミ号」と船長が9日(現地時間)、95日ぶりに解放された。
外交部は同日午前、報道資料を発表し「2021年1月4日からイラン当局によって抑留され、バンダル・アッバース港近くのシャヒド・ラジャイ港に停泊中だった韓国籍の船舶(韓国ケミ号)と船長に対する抑留が今日解除された」と明らかにした。さらに「船長と船員たちの健康状態は良好で、貨物など船舶の状況も概ね異常がないことが確認された」と説明した。
外交部によると、船舶は現地で行政手続きを終えた後、韓国時間で同日午前10時20分頃に出港したという。船舶には船長を含めて韓国人船員5人とミャンマー人5人、ベトナム人2人、インドネシア人1人の計13人が乗っている。今年1月、湾岸海域でイラン海洋環境法に違反したという理由で、イラン革命防衛隊に抑留された船員は20人だったが、船長を除いた19人は2月2日に解放された。その後、船員9人は帰国し、船舶管理のために現地に滞在していた船員らが同日、船長と一緒に出港した。
船舶と船長の解放をめぐる両国政府の協議は、今月初めに終了したという。イラン外務省が5日(現地時間)、「司法府の肯定的アプローチ」を公に言及してからは、公式発表だけが残っている状況だった。
韓国政府は船舶の抑留直後、チェ・ジョンゴン外交部第1次官がイランを訪問(1月10~12日)するなど、船舶と船長の抑留解除のための協議を続けてきた。イランは「国内の司法手続きに従わなければならない」として、3カ月以上彼らを抑留していたが、結局正式な司法手続きは開始すらしなかったという。イランは、船舶の抑留と韓国の銀行に凍結されているイランの原油輸出代金70億ドルの解除は関係ないと主張してきたが、船舶の環境汚染の明確な根拠も示しておらず、凍結資金問題をめぐる不満が拿捕の原因と見られていた。
凍結資金問題は米国の対イラン制裁によるもので、韓国政府が独自に解決できる問題ではないが、政府は毎週3~4回の高官級協議でイランと意思疎通を続け、凍結資金の一部優先解除に向けて努力してきたことが功を奏したものとみている。政府は最近、ウィーンで開催されたイラン核合意(JCPOA・包括的共同行動計画)関係国との交渉も肯定的影響を及ぼしたと分析した。