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朝鮮戦争70周年…最大激戦地の白馬高地で「終戦祈願文」響く

登録:2020-06-26 02:44 修正:2020-06-26 07:53
『太白山脈』著者のチョ・ジョンネさん、朝鮮戦争参戦有功者、学生ら400人が25日、鉄原郡白馬高地戦跡で行われた朝鮮戦争70周年記念行事「記憶を超えて共に、希望へ」で「朝鮮半島終戦祈願文」を朗読している=江原道提供//ハンギョレ新聞社

 「平和共存、共同繁栄」これこそ民族の悲願であり、宿願である平和統一の近道であり、5千年の民族史をつなぎ直す堅固な橋です。自由と平和を愛する世界の人々に切に訴えます。我々が休戦協定を終戦協定に変えることができるよう、温かい心を寄せてください」。

 朝鮮戦争70周年を迎え、最大の激戦地だった江原道鉄原郡(チョルォングン)の白馬(ペンマ)高地で、朝鮮半島の平和を祈る「終戦祈願文」を朗読する声が響いた。この終戦祈願文は「分断文学の白眉」に数えられる『太白山脈』の著者チョ・ジョンネさんが自ら書くことで意味をより深めた。

 チョさんや朝鮮戦争参戦有功者、学生ら400人は25日、鉄原で朝鮮戦争70周年記念行事「記憶を超えて共に、希望へ」を開き、「朝鮮半島終戦祈願文」を全員で朗読し、公表した。終戦祈願文には分断の痛み、平和共存・共同繁栄への願い、朝鮮半島の恒久平和に向けた協力要請などの内容が盛り込まれた。

 参加者たちは終戦祈願文で、「平和共存、共同繁栄に向けた願いは民族の意志だけでは実現が難しい。分断は世界の平和とつながっているからだ。人類の恒久平和のために世界が協力してこそ成就できる。すべての人が快く支援してくれることを信じつつ、我々は8千万の渇望を込め、終戦を切に祈る」と述べた。

 この日公表された手紙形式の「朝鮮半島終戦祈願文」は、ドナルド・トランプ米大統領とアントニオ・グテーレス国連事務総長にも送られた。また、統一部や南北体育関連団体などを通じて、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長にも伝える計画だ。

 朝鮮戦争参戦有功者会江原道支部とこの日の行事を共同主催したチェ・ムンスン江原道知事は、「大韓民国の自由のために高貴な命を捧げた参戦勇士を追悼し、新型コロナで失意の内にある全世界に平和と希望の意味を伝える意義深い場になることを願う」と述べた。

パク・スヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/gangwon/950917.html韓国語原文入力:2020-06-25 15:19
訳D.K

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