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東京五輪の延期に韓国代表選手、監督ら「残念」

登録:2020-03-26 09:34 修正:2020-03-26 11:57
U-23サッカー代表チームのキム・ハクボム監督//ハンギョレ新聞社

 東京五輪の1年延期のニュースに、韓国代表チームの指導者と選手らは無念を表明した。

 男子サッカー五輪代表チームを率いるキム・ハクボム監督は25日、大韓サッカー協会を通じて「東京五輪が延期されたことは残念だが、健康の方が重要なので大会延期は正しい判断だ」と明らかにした。世界で初めて9回連続本選進出に成功したU-23(23歳以下)サッカー代表チームの選手たちは、23人のうち11人が97年生まれで来年は24歳になり、五輪本選に出場できない状況になった。これに対しキム監督は「参加年齢など大会延期による規定が整理されるのをじっくり待つ」と述べた。

 腹筋の負傷に堪えながら女子バレーボール代表チームを東京五輪本大会の舞台に押し上げたキム・ヨンギョン選手は、所属事務所を通じて「予想はしていたが、実際に延期の話を聞いて当惑した。韓国選手も再び厳しい過程を経なければならない。しっかり持ちこたえなければ」と強調した。男子ゴルフの看板、イム・ソンジェ選手(22)と女子ゴルフの五輪2連覇を目指すパク・インビ選手(32)は「健康と安全を最優先にしなければならない。来年の東京五輪に向け、さらに準備に励みたい」と意気込みを語った。

 厳しい訓練の象徴である体操や近代五種の選手たちが感じる苦痛は大きい。2012年ロンドン五輪での跳馬の優勝者であるヤン・ハクソン選手(28)は、「気持ちを楽にして五輪に出場したかったが、またどうやって1年間準備したらいいか悩む」とし、「大きな大会を準備していて一度ガックリ落ちると体調を回復しにくい年齢になっただけに、体をちゃんと維持して来年の東京五輪に出場するのが目標」だと話した。

 近代五種の韓国初の五輪メダリスト最有力候補に挙げられるチョン・ウンテ選手(25)も「個人的には五輪が中止にだけはならなければいいなと思っていた。これからの1年は大変な旅程になるだろう。でもこうなったからにはまた一生懸命準備する」と誓った。

 2016年リオ五輪フェンシング・エペの金メダリスト、パク・サンヨン選手(25)は「五輪が開かれるかどうかに対する不安が消え、準備する時間をより多く確保できたという思いと同時に、来年までこの緊張感を保たなければという思いもあり、複合的な気持ち」と吐露した。

 格闘技種目の選手ももどかしさを同じている。レスリング代表チームのパク・チホ総監督は「選手たちはとてもがっかりしている。キム・ヒョヌ、リュ・ハンスなどは32歳と年齢が若くないため、五輪の1年延期は私たちには不利だ」と残念がった。パク総監督は「選手たちが体重を維持するのも容易ではなく、代表選抜戦をやり直すことになれば現在の代表選手は精神的に打撃が大きいだろう」と懸念を示した。

 卓球男子代表チームのキム・テクス監督は「主軸のチャン・ウジンの五輪初出場に期待をかけていたのに、1年延期されてがっかりし当惑する」と残念がった。キム監督はまた、「現在、男子五輪国家代表3人(イ・サンス、チョン・ヨンシク、チャン・ウジン)のコンディションが良い状態なので、五輪の延期はますます残念だ」と話した。

イ・ジュンヒ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/934101.html韓国語原文入力:2020-03-26 02:39
訳C.M

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