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カン外交部長官「トランプ大統領に送られた金委員長の親書について米国から聞いた」

登録:2019-09-17 06:17 修正:2019-09-17 15:11
カン・ギョンファ外交部長官が16日、国会で開かれた国会外交統一委員会全体会議で質疑に答えている。右側はキム・ヨンチョル統一部長官=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 カン・ギョンファ外交部長官は16日「(北朝鮮の金正恩国務委員長がドナルド・トランプ米大統領に送った)そのような親書が数日前にあったことは、我々も米国側から詳しく聞いた」と述べた。

 カン長官はこの日、国会外交統一委員会全体会議に出席し、「マスコミの報道によると、金委員長がトランプ大統領に最近3回目の朝米首脳会談と平壌(ピョンヤン)への招請の意思を伝えたという報道があったが、内容を知っていたか」という共に民主党のウォン・ヘヨン議員の質問にこう答えた。

 これは「金正恩(キム・ジョンウン)、非公開親書でトランプを平壌(ピョンヤン)に招待」という見出しの「中央日報」同日付1面トップ記事と関連した質疑応答だ。「中央日報」は金委員長が「光復節が含まれた先月(8月)の第三週」に親書を送ったと報道した。トランプ大統領が8月9日(現地時間)に受けとったと公開した「3ページの美しい親書」とは別の非公開の親書があるということだ。

 これについてカン長官は、「手紙にどのような内容が書かれていたのか、手紙がいつ届いたのかなどは、確認できる位置にいない」と述べ、ウォン議員の質問に対する自身の回答が「中央日報」の報道内容を確認するものなのかどうかについては、明確にしなかった。大統領府のコ・ミンジョン報道官も「確認はできない」と述べた。一方、別の政府高官は「最近、トランプ大統領が公開しなかった金正恩委員長の非公開親書があるという話は聞いていない」と話した。事実上、「非公開親書」はなかったということだ。

 カン長官の国会答弁をめぐって波紋が広がっていることを受け、外交部は「カン長官が16日に外通委で答弁した内容は、8月10日にトランプ大統領がツイッターを通じて公開した金正恩委員長の親書に関するもの」だとし、「某マスコミが今日報道した金委員長がトランプ大統領を平壌に招請する内容の親書と関連しては、確認されたものがない」と明らかにした。

 「中央日報」の「平壌への招請親書」報道が事実かどうかにかかわらず、金委員長とトランプ大統領はすでに1・2回目の朝米首脳会談と6月30日の板門店(パンムンジョム)会合の際、互いに平壌とワシントンに招待したいという意思を繰り返し表明してきた。北朝鮮の「労働新聞」は、ハノイでの2回目の朝米首脳会談の際、金委員長がトランプ大統領と「再会を約束」したと報じた。

イ・ジェフン、パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/909694.html韓国語原文入力:2019-09-16 16:49
訳H.J

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