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[編集局から]また歌う‘あなたのための行進曲’

登録:2009-01-12 21:25

原文入力:2009-01-11午後09:16:01
キム・ギョンエ記者

←キム・ギョンエの人チーム長

<ハンギョレ>は昨年12月15日から1月11日まで‘インターネット ハンギョレ’を通じて新年キャンペーン‘2009希望を応援します’行事を行った。‘2009年は□□□□の年’四角の中に新年個人的な願いを入れて、‘私が作るハンギョレ新聞’には新年最も聞きたいトップニュースの題名を選んでもらうようにした。
山と積まれた数千種類の希望には予想とは違って健康・合格・就職・結婚・ダイエット・マイホーム実現のような個人的な願いよりは国の心配と批判世論がはるかに多かった。ニュースの題名としては‘再選挙’ ‘退出’ ‘弾劾’ ‘没落’ ‘打倒’ ‘下野’のような露骨な政権闘争スローガンに埋め尽くされたも同然だった。

もちろんキャンペーンに参加するほど熱情的な読者の反応だけで一般化するには限界がある。とはいえ民主化20年を否定して超高速逆回転を企図するイ・ミョンバク政府に対する怒れる民心を確認して、素朴な日常の幸福を祈るにはあまりにも世知辛くなった世相を察するには不足しない。何よりも米国発経済寒波に基本生存権まで抵当に取られた青年世代の叫びが切迫する。‘国民失業者

脱出’ ‘私も金を儲ける年’ ‘私就職しました’ ‘青年失業率0%’ ….

先日、大学新聞の遥かな後輩記者からインタビューを受け今更ながら386世代の‘私たちの索莫とした若き日’とその時期その歌が心に甦った。全斗煥政権下の生きるのに精一杯だった1980年代初期、大学言論に対する弾圧も一般言論に劣らず深刻だった。事前検閲に塞がれて記事が切られたりすでにとっておいた新聞が‘配布禁止’で丸ごと消える事態も一度や二度ではなかった。そのような日に嘆くように歌った歌が‘愛も名誉も名前も残すことなく~’(<あなたのための行進曲>)であった。ミーティング・祭り・カップルパーティーのような‘桃色文化’は旧世代の個人主義的感傷という指弾の中で石ころと催涙弾と火炎瓶の‘灰色媒煙’で消されなければならなかった。あえて‘運動圏’でなくとも、恋愛とか単位だとか就職とかいう個人的欲求らは表に出してはいけないタブーだった。

そのように若い日に、当然享受しなければならなかった自由と夢見なければならなかった未来を奪われた‘386父母たち’は怨念解消でもするかのように、やもめ暮らしに耐えながら子供たちの英語教育と留学の面倒を見てきた。だが語学研修・留学・高学点・資格証・修士.博士学位にグローバル奉仕活動経験まで揃えても就職の保障は期待しにくい。よほどでなければ物理学博士出身が環境美化員志願をするだろうか。その上に非正規職さえもどんどん首を切っているので‘88万ウォン世代’すら昔話になる有様だ。突然の失業のために結婚が駄目になったというあるネチズンの話がインターネットを熱くして青年層10人に6人以上が就職するでは結婚を先送りしたりあきらめるというアンケート調査結果も出てきている。‘私たちの索莫とした若き日’の残念な相続に違いない。

昨年末、一般市民たちで構成されたハンギョレ平和の木合唱団は‘軍に送った息子を胸に刻んだお母さんのための歌-君を送って’公演をした。聞く人を最初からすすり泣かせた歌劇の絶頂は‘愛も名誉も名前も残すことなく’死んでいった若ものたちの魂をなだめる<あなたのための行進曲>だった。ちょうど歌詞の原作者であるペク・キワン先生も客席で目がしらを濡らしていた。

“わずか数ヶ月前まででさえ‘民主化博物館の遺物’位に見なされていたこの歌が、こんなに生き生きとよりを戻してくるとは思わなかった。”

その日観客たちの合唱のように、今年また再び道路でその悲壮な叫びが絶えないような‘予感’がする。

キム・ギョンエのサラムチーム長 ccandori@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/SERIES/54/332646.html

原文: 訳J.S