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サムスン電子、車両用半導体に参入…専用ブランド2種発売

登録:2018-10-16 20:54 修正:2018-10-17 07:20
資料写真//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子が、自動車用半導体ブランド2種を新たに発売した。1年で20%近く成長する車両用半導体事業の競争力強化が狙いだ。世界の車両用半導体市場の規模は、昨年の272億ドルから今年は323億ドルに成長すると予測される。

 サムスン電子は16日(現地時間)、ドイツのヴォルフスブルクで開かれた「国際自動車部品博覧会2018」で「エクシノス オート」と「アイソセル オート」という車両用半導体ブランドを公開した。エクシノス オートは、2011年に発売されたモバイル・チップ(SoC)ブランド「エクシノス」(Exynos)を車両用に拡張したものであり、アイソセル オートは昨年発売されたイメージセンサーのブランド「アイソセル」(ISOCELL)を拡張したものだ。エクシノスとアイソセルは現在、ギャラクシーSシリーズなどサムスン電子のスマートフォンに使われている。

 サムスン電子は「車両用半導体は、スマート機器に搭載される製品より使用環境と寿命などでさらに高い品質水準が要求される」として「自動車用信頼性品質基準を満足する製品で、顧客に最高のドライビング環境を提供する計画」と明らかにした。

 エクシノス オートは、自動車の各部分別に特化してインフォテインメント用(Vシリーズ)、運転者補助用(Aシリーズ)、テレマーティクス用(Tシリーズ)に細分化した。アイソセル オートは、小さなピクセルでも高品質イメージを実現する技術を基盤に、道路や周辺環境の識別機能を高めた。例えば、トンネルを通過する時、明暗が瞬間的に変化する状況で道路環境を鮮明に認識し、潜在的な事故を予防できるようサポートする機能だ。

 サムスン電子が車両専門の半導体ブランドを発売したのは、関連市場の規模が急増していることへの対応だ。市場調査機関アイシー(IC)インサイツの資料によれば、世界の車両用半導体市場は2016年の228億ドルから昨年は272億ドル、今年は323億ドルまで成長すると予測される。最近になって毎年18~19%ずつ成長している。市場全体に車両用半導体が占める比重はまだ10%にならないが(昨年半導体市場規模3700億ドル)、今後はますます比重が高まると見られる。

 この市場は現在、フリースケール、STマイクロ、リニアテクノロジーなど海外の半導体メーカーが占めていて、サムスン電子とSKハイニクスは今まさに本格的に市場に進出する段階だ。

チェ・ヒョンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/866037.html韓国語原文入力:2018-10-16 16:37
訳J.S

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