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「フォト」松茸に同梱された文大統領の手紙に95歳の母が泣いている

登録:2018-09-22 06:59 修正:2018-09-22 08:05
キム・ギチャンさん提供//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が平壌(ピョンヤン)の南北首脳会談を契機に南側に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の名義で贈った松茸2トンが、中秋節を控えて離散家族らに届いたというニュースがソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて続々と伝えられ、大きな感動を与えている。

 これに先立ち、大統領府はまだ再会を果たしていない離散家族のうち、高齢者を優先して約4000人を選び、北朝鮮産の松茸を500グラムずつ送る予定だと明らかにした。

 ソウル瑞草区方背洞(パンベドン)に住む失郷民のキム・ジソンさん(95)には21日午前、北朝鮮の金正恩国務委員長が文在寅(ムン・ジェイン)大統領を通じて送った北朝鮮産の松茸の贈り物が届いた。黄海道開城市(ケソンシ)チャナム洞が故郷のキムさんは、分断前に結婚して夫と共にソウルに引っ越してきたため、戦争後、故郷の両親や弟、妹と生き別れになった。キムさんの長男キム・ギチャンさん(69)は「午前11時半ごろ、郵便局宅配で、大統領府から大統領夫妻の手紙と共に届いた贈り物を受け取って母に話したら、涙を流しながら感激していた」とし、「まだ北朝鮮にいる家族の生死さえ確認できていない母にとって、素晴らしい中秋節の贈り物になったと思う」と話した。

 キムさんの婿、ナム・ギョンウさんもフェイスブックに母親の写真と共に、短い感想を掲載した。

 卒寿をを過ぎた義母が
 北朝鮮から届いた松茸を見て泣いている。
 義母は解放直後、義父と結婚し
 今のソウル鍾路区西村で暮らし始めた。
 朝鮮戦争が起きて、開城にある両親や妹たちと生き別れた。
 長い歳月、そう生きてきた。胸に痛恨を抱えたまま…
 残り少なくなった今
 松茸だけでも受け取ることができた。

 同日、正義記憶連帯も松茸を受け取って微笑むキル・ウォンオクさんの写真をフェイスブックに掲載した。

正義記憶連帯フェイスブックよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

正義記憶連帯フェイスブックよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 ソウル麻浦区延南洞(ヨンナムドン)の平和の家にも北朝鮮の松茸が届いたのだ。キル・ウォンオクさんの故郷は、北朝鮮平壌(ピョンヤン)だ。13歳の時に故郷を離れた彼女は、これまで故郷に帰れない失郷民であり、離散家族だ。

 松茸がきれいに並べられた箱とともに到着したカードの中には、文在寅大統領と金正淑夫人のカードも入っていた。

 北朝鮮が心を込めて松茸を送ってきました。
 北の山川の香りがそのまま伝わってきます。
 親きょうだいを想う離散家族の皆さんに
 少しでも慰めになればと思います。
 会いたかった家族の顔をなでながら抱きしめる日がきっと来るでしょう。
 その日までご健康をお祈りします。

 大統領夫妻、文在寅・金正淑 拝 

 大統領の慰労のように、その日が早く訪れることを祈りながら、中秋節の満月への願い事リストの一番上に朝鮮半島の平和を載せてみる。

イ・ジョンア記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/863167.html韓国語原文入力:2018-09-21 21:48
訳H.J

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