白凡・金九(キム・グ)など独立烈士たちが埋められているソウル龍山区孝昌(ヒョチャン)公園を、大韓民国のアイデンティティを象徴する国家レベルの民族・独立公園に変えようというハンギョレの提案と関連し、国家報勲処が孝昌公園を「独立運動記念公園」にする方針を発表した。白凡など独立運動家らの痕跡を消すために李承晩(イ・スンマン)政権が建てた孝昌運動場の撤去と移転も同時に推進される。
報勲処は16日、「来年の三・一運動と大韓民国臨時政府樹立100周年を機に、孝昌公園を独立運動記念公園に造成することに決定した」と明らかにした。現在、龍山区が近隣(地域)公園として管理し、事実上放置されている独立運動家墓地を、国家が直接管理しながら国家レベルの礼遇をするということだ。これに先立ち、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今年の三・一節記念式典での演説で「独立運動家らの人生を大韓民国の歴史の主流に据える」と宣言した。
これと関連し、報勳処の諮問機構の報勲革新委員会は最近、「独立有功者の精神がこもった空間ではなく、ただの公園として放置されている」としたうえで、「三・一運動と臨時政府樹立100周年を機に、独立運動の精神を記憶する空間として再造成すること」を報勲処に勧告した。報勲処は、企画財政部と文化財庁など関係省庁と協議し、来年に関連の研究を実施する方針だ。
報勲処の「孝昌公園聖域化事業の推進案などの検討(案)」報告書は、「(孝昌)運動場など異質的施設の撤去などを通じて、孝昌公園を独立公園に再構成する」ことを明示している。公園南側にある(孝昌)運動場を撤去し、名実共に独立運動記念公園にするという計画だ。これに先立ち、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権は2005年、孝昌公園の独立公園化を推進したが、当時、サッカー協会の反対と野党出身のソウル市長の非協力などの理由で失敗した。報勲処は独立公園の造成に600億ウォン(約58億8千万円)、孝昌運動場を撤去しそれに代わる運動場を用意するのに500億ウォン(約49億円)の予算が追加でかかるものと予想している。
これに対し、23の独立運動家団体が属した抗日独立運動家団体連合会は同日、「政府の決定を歓迎する」とし、「迅速に事業を推進しなければならない」と明らかにした。
孝昌公園には、白凡をはじめ、臨時政府でそれぞれ主席や秘書長、軍務部長を務めた李東寧(イ・ドンニョン)、車利錫(チャ・リソク)、曹成煥(チョ・ソンファン)先生の墓地があり、尹奉吉(ユン・ボンギル)、李奉昌(イ・ボンチャン)、白貞基(ペク・ジョンギ)義士が眠っている。まだ遺骨が見つかっていない安重根(アン・ジュングン)義士の仮墓(空いた墓)も用意されている。