国防部は、南北高官級会談の合意によって、軍事当局会談開催に向けた実務準備作業に着手した。
国防部当局者は10日「昨年7月、北朝鮮に南北軍事当局会談を提案してから、議題や形式など実務的な準備をしてきた。北朝鮮の反応や現在の状況、環境などに合わせて推進することになるだろう」と話した。まだ軍事会談に向けた南北軍当局間接触はなかったという。
南北軍事当局会談は、平昌(ピョンチャン)冬季五輪への北朝鮮の参加問題を協議する南北実務会談と歩調を合わせて開かれる可能性が高い。軍当局者は「軍事当局会談が開かれても、軍事分野の単独会談ではなく、全体の南北会談の進展レベルで話し合われ、進められるだろう」と話した。南北はかつて盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、2004年から2007年までに南北将官級軍事会談を7回も行った事例がある。今回の軍事当局会談が将官級会談の前例に従うかどうか、議題は何になるかなどもまだ不透明な状況だ。
一部では、北朝鮮が軍事境界線に設置された北朝鮮に対する宣伝スピーカーの撤退などを要求すると予想している。また、韓米合同軍事演習が五輪以後に延期されたことを積極的に活用し、平和の定着に向けてさらに大きな構想を実現するきっかけにあるという見方もある。国防部当局者は「平昌五輪の成功的開催に向けて北朝鮮選手団の陸路移動など、南北軍事当局間の協調事案が多い。軍事当局会談はこれらに向けた支援にまず焦点を合わせることになるだろう。簡単な問題から始めて高官級へと段階を踏んで進むものと思われる」と話した。
一方、国防部は同日午前8時から約5分間、西海(黄海)軍通信線点検のための試験通信を正常に実施したと発表した。軍当局者は「今日の点検の結果、長い間使用されていなかったせいか、3回線のうち1つの回線だけが作動した。どこに問題が生じたのか技術的に点検している」と話した。