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平昌五輪における南北合同入場めぐる争点は

登録:2018-01-11 04:18 修正:2018-01-11 07:19
2000年シドニー五輪の開幕式で、南北選手団が、チョン・ウンスン(旗の右側)韓国女子バスケットボール代表チーム選手とパク・ジョンチョル北朝鮮柔道監督が掲げる統一旗を先頭に共同入場している/聯合ニュース

 2018平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕式で、南北選手団が共同入場する可能性が高まる中、服装や団歌、旗手など共同入場の形式と内容に注目が集まっている。

 南と北は2000年のシドニー五輪の際、初めて国際スポーツ舞台で共同入場した。当時、南北選手団の名称は英語でKOREA、ハングルではコリアだった。南北選手団を代表する旗としては統一旗を、団歌としてはアリランを採択した。以降、2007年長春冬季アジア大会まで、韓国と北朝鮮は9回の国際大会で共同入場した。統一旗を掲げて入場する騎手2人は、南の女子選手と北の男子選手→南の男子選手と北の女子選手というふうに、交互に務めた。平昌では、韓国の男子選手と北朝鮮の女子選手が共に旗を掲げる「南男北女」の番だ。

 団歌は、南北共同入場の際や南北単一チームがメダルを取った場合に備えたものだ。平昌五輪では韓国と北朝鮮が開催国の資格で最後に共同入場することになるが、この際、南北の民族感情に最も合致するアリランが使われるものと見られる。平昌で単一チームを構成するのは事実上難しい。

 共同入場の際に身に着けるユニフォームは微妙な問題だ。一応韓国の五輪選手団はすでに開閉会や授賞式用のユニフォームと靴などの選手団用品をすでに製作した状態だ。北朝鮮選手団が開会式と閉会式で共同入場することになれば、参加選手など規模がより大きい韓国側の開閉会ユニフォームに統一することが合理的だが、これには北朝鮮の合意が必要である。開閉会ユニフォームはダウンの入ったロングコートだが、左の胸に太極マークがあり、右腕の外側に「Team Korea」と書かれている。

 太極旗の部分は統一旗のリボンやマジックテープの名札で代替できる。しかし、コートに刻まれた「Team Korea」を北朝鮮がどう受け止めるかが問題だ。過去2006トリノ冬季五輪のユニフォームには「Korea」だけが刻まれており、北朝鮮選手団はあまり拒否感なく韓国側が提供したユニフォームを着て共同入場した。もし、北朝鮮が「Team」という字に負担を感じるなら、その部分だけを隠す方法でユニフォームを統一する可能性が高い。数百人の選手団のユニフォームを新たに製作するのは、現実的にも困難である。

 ユン・ガンノ国際スポーツ外交院長は「統一旗を持って同じ服装で入場するため、誰が北朝鮮選手なのか分からない」とし、「北朝鮮選手団の規模が目立たないためため、共同入場に対する負担感も感じないだろう」と話した。

キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/827145.html韓国語原文入力:2018-01-10 21:51
訳H.J

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