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[社説]核交渉開始ための議論 加速化を

登録:2009-09-06 07:56
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/375061.html

原文入力:2009-09-04午後08:05:12

北韓が自身に対する国際社会の制裁を非難し核能力強化を公言する内容の手紙を一昨日国連安保理議長に送った。新しい挑発と見るには難しいが核交渉再開の雰囲気を害する恐れがあるという点で遺憾だ。特に「ウラニウム濃縮試験が成功的に進行され、仕上げ段階に入った」という宣言は、真偽と関係なく核問題をさらに絡まらせる可能性がある。

今回の手紙は北韓の輸出用武器を積んだ船が先日アラブ首長国連邦に押収された後、国連制裁委員会が説明を要求したことに対する返信であり、北韓は以前のように安保理の対北制裁決議案自体を認めなかった。北韓はそれと共に「韓半島非核化は徹頭徹尾 米国の対北核政策と密接に連関している」として米国との交渉に焦点を合わせた。制裁には核能力強化で対抗するが対話は望むという意思を明確にした。北韓のこういう態度は最近米国と韓国に見える対話・平和攻勢と脈絡を共にする。

今回の手紙を含む北韓の最近の動きを、悲観的に見る理由も楽観的に受けとめる根拠もない。核交渉の再開がやさしくはないものの、制裁だけで核問題が解決されうると信じる国はないためだ。対北制裁が少なくとも一定期間続く中で、交渉の枠組みを作っていくほかはない状況だ。もちろんその過程でどこの国であれ相手を刺激しかねない動きは控えるべきだ。

重要なことは葛藤要因を管理し核問題を完全に解決する効果的な交渉枠組みを用意することだ。米国と中国はこのために比較的活発に動いている。スチーブン・ボズワス米国対北政策特別代表が昨日訪韓したのもその一環だ。問題は議論の速度と深さだ。カット キャンベル米国国務部東アジア太平洋次官補が対北‘包括的パッケージ’を公論化し2ヶ月近くが過ぎたのに、具体的な絵はまだ描かれていない。‘6者会談の中での北-米交渉’という対話の枠組みもやはり原則水準から進展できずにいる。

仕度半分という言葉があるように、開始がうまく行ってこそ事がうまく進むのは当然だ。だが、あまり焦らしたりすれば動力が落ちたり思いがけない事態が生じることもある。条件が全て取りそろうのを待つのではなく、積極的に作っていかなければならない時だ。特にわが政府は核交渉開始のための議論の速度を高めることを最優先懸案として推進してこそ当然だ。

原文: 訳J.S