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無難な出発、韓国の「プレミアム高速バス」…高速鉄道の対抗馬になるか

登録:2017-03-01 23:47 修正:2017-03-02 06:45
飛行機のファーストクラスのように安楽なプレミアム高速バスで最も目につく点は、すべての座席に10.2インチ大の個別モニターがついている点だ。乗客は映画やテレビを見たり、ゲームもできる=国土交通部提供//ハンギョレ新聞社

 映画や放送を見て、楽に横になることもできる「プレミアム高速バス」が運行を始めて3カ月で平均搭乗率70%台を示すなど良い反応を得ている。プレミアムバスの導入は、1992年にデラックス高速バスが運行されて以来24年ぶりの大きな変化だ。

 1日、国土交通部の話を総合すれば、昨年11月25日に運行を開始したプレミアムバスの3カ月間の累積搭乗客数は8万5526人と集計された。ソウル~釜山路線が3万3557人、ソウル~光州(クァンジュ)路線が5万1969人をそれぞれ乗せた。平均搭乗率はソウル~釜山73.3%、ソウル~光州68.3%で、平均すれば70.8%だ。プレミアムバスの料金は高速鉄道より安く、デラックスバスより30%程度高い。ソウル~釜山路線が高速鉄道は5万9800ウォン、デラックスバスは3万4200ウォンだが、プレミアムバスは4万4400ウォンだ。

プレミアム高速バスの座席=国土交通部提供//ハンギョレ新聞社

 既存のデラックス高速バスと比較すると、プレミアムバスの搭乗率が最大で16%ポイント高く表れた。昨年の11月25日から12月25日までソウル~釜山路線の搭乗率は、プレミアムバスが79%でデラックスバス(63%)を大きく上回った。

 最近、水西(スソ)高速鉄道(SRT)が開通して、京釜(キョンブ)・湖南(ホナム)線のKTXはソウル駅と龍山(ヨンサン)駅のうち希望する駅を選んで乗れるようになり、高速鉄道の利用客は増える傾向だ。韓国交通研究院の資料によれば、高速鉄道全体の利用客はSRT開通前と比較して一日平均で2万5千人近く増加したと分析された。

 高速バス業界は最近国土部との懇談会で、SRTの開通以後に乗客が減り対策が必要という意見を出した。これに対し国土交通部は、高速バスの競争力強化のためにプレミアムバスの運行拡大を検討している。高速バス業界もプレミアムバスを高速鉄道と競争できる核心サービスと見ている。国土部関係者は「プレミアムバスでサービス競争力を高めるという高速バス業界の趣旨に十分に共感している」として「業界の多様な意見を取りまとめ、6~7月頃に路線や便数拡大の可否を決める計画」と話した。

キム・ソヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/784649.html 韓国語原文入力:2017-03-01 16:33
訳J.S(1269字)

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