長期不況の中でもスマートフォンなどを利用したモバイルショッピングは活発だ。昨年初めて、パソコンなどを通じたインターネットショッピングの購買額を超えた。
韓国統計庁が3日発表した「2016年オンラインショッピング動向」によると、昨年モバイル機器を利用した物品購入額は34兆7千億ウォン(約3兆4千億円)で、前年より10兆2千億ウォン増えた。モバイルショッピング額は関連統計を集計し始めた2013年以降、非常に早い速度で増えている。前年比増加率は126.7%(2014年)、64.5%(2015年)、41.9%(2016年)と次第に下がったが、依然として急成長している。
モバイルショッピングの急成長は、パソコンによるインターネットショッピング市場を急速に侵食しているとみられる。インターネットショッピングの販売額は2014~2015年に2年連続で減少した後、昨年は2.7%の小幅な増加(7900億ウォン)だった。昨年インターネットショッピングの販売額は30兆2千億ウォン(約3兆1千億円)で、モバイルショッピングより4兆5千億ウォン少なかった。販売額でモバイルショッピングに追い抜かれたのは初めてだ。
ただ、モバイル・インターネットなどオンラインはもちろん、オフライン販売額まで全て合わせた全体の小売販売額は、昨年4%増(経常指数基準)にとどまった。つまり消費総量はほとんど増えず、販売チャンネル別に消費パターンの変化がモバイルショッピングの急成長として現れたということだ。
商品分野別に見ると、ソフトウェア、飲食料品、レコード・楽器などは増加率が50%を超えるほど速いスピードで増えている。花や書籍のような商品分野もモバイルショッピングの販売額が急増している。価格が高い耐久財に属するため主にオフラインの売場を通じて購買されると認識されてきた家電・電子・通信機器製品のモバイル購買額も1年前より40%以上増加した。
統計庁の関係者は「暮らしの中心にスマートフォンが深く浸透しているうえに、主要商品の販売業者らもさまざまな方法でモバイルマーケティングを強化しており、モバイルショッピングの成長傾向が続いている」とし、「ただ、全般的な消費が低迷し市場が次第に成熟している中で、モバイルショッピングの成長幅も徐々に減ってきている」と話した。