国土交通部と仁川(インチョン)国際空港公社は14日、仁川空港競争力強化案を出し、「2020年までに北東アジア第1の空港へと拡大を図る」と明らかにした。就航航空会社は現在の90社から110社に、就航都市は186カ所から210カ所に、旅客数は4928万人から6600万人、乗り換え客は742万人から1000万人に増やす。貨物も260万トンから315万トン、積み替え貨物は104万トンから120万トンに拡大する。
仁川空港は現在、北東アジアの空港のうち、就航都市、貨物・積み替え貨物の規模で1位、国際旅客、国際乗り継ぎ旅客数で香港に次ぐ。しかし香港の旅客の規模は、中国旅客との乗り換え客を国際旅客に分類した結果だ。
航空需要では2029年に米国を抜き世界最大の航空市場に成長する中国に新路線を拡大し、段階的に航空自由化を推進する。また増えつつある旅客数に対応するため空港施設も拡充する。2017年に第2ターミナルを完成し、旅客収容能力を1年に7200万人に拡大させ、既存の第1ターミナルは2020年まで施設を改善する。
このほか仁川空港は周辺にカジノやホテル、会議施設、ショッピング施設などの複合リゾート施設を2017年と2020年の2段階でオープンする。また、交通、連結性、チェックイン、検索、出国審査、入国審査、食飲料、免税店、乗り換え、無線通信など10大サービスを改善していく。
しかし、今回の対策に仁川空港労働者の大半の非正規雇用問題の解決策は示されなかった。2014年の仁川空港の正社員労働者は14.1%(1041人)に過ぎず、外注会社所属の非正規雇用労働者は85.9%(6318人)に達する。正社員の平均年俸は8001万ウォン(約769万円)で、非正社員(3610万ウォン=約347万円)の2.2倍だった。
韓国語原文入力:2016-03-14 20:50