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大韓航空、景福宮の隣に複合文化ハブ建設

登録:2015-08-18 23:39 修正:2015-08-19 08:03
ソウルの旧米国大使館宿舎跡地(1万1000坪余)に建てられる複合文化空間「K-Experience」の完成予想図。土地所有主の大韓航空はチョ・ヒョナ前副社長主導で高級ホテル建設を推進したが、教育環境の侵害や“ナッツリターン”事件で世論が悪化すると計画を変更し、政府の文化空間化提案を受け入れた=大韓航空提供/ハンギョレ新聞社

 韓進(ハンジン)グループ傘下の大韓航空が、ソウル・松ヒョン洞の景福宮(キョンボックン)近くの旧駐韓米国大使館宿舎跡地で推進してきたホテル建設を白紙化し、韓国の主要文化を体験できる複合文化ハブとなる空間「K-Experience」(仮称)を作ることにした。 また、ソウル・松坡(ソンパ)区のオリンピック体操競技場は、1万5千席規模の野外舞台を備えたK-POP専用公演会場に変貌する。

 キム・ジョンドク文化体育観光部長官は18日昼、政府ソウル庁舎で記者説明会を開いてこのような内容を骨格とする「国政2期、文化隆盛方向と推進計画」を発表した。 公開された推進案は、政府が推進してきた既存文化創造融合ベルト拠点事業に付け加えられるもので、今後ソウル都心の文化地形を相当部分変えるものと見られる。

 計画案によれば、旧米国大使館宿所跡には2017年までに1段階として地下3階、地上4~5階規模の複合文化センター施設ができることになる。 このためにこの土地の現所有主である韓進グループは、文化部と協力して文化拠点造成事業を長期的に推進する予定だ。 新しい施設を先端技術を活用した文化拠点にして、仁寺(インサ)洞など周辺地域の伝統文化コンテンツと連係させた北村(プッチョン)地域に大きな“文化融合ベルト”を作る構想だ。 これと関連してこの日の説明会に参加したチョ・ソンベ大韓航空常務は「宿泊施設建設を取りやめ、所有地全体を文化センター施設にして伝統芸術を含む韓国文化全般を体験する空間とする」として、「外観は韓国の伝統美を生かすものの、若年層も呼応できる先端技術で建設する方針」と明らかにした。

 文化部はこれとともに、国内外の大衆ミュージシャンの公演会場として活用されてきたオリンピック公園体操競技場を、K-POP専用野外公演会場に改造する計画も明らかにした。キム長官は「韓国国内の室内コンサート会場中で最も規模が大きい体操競技場を1万5000席規模のアリーナ型(大型スタジアム構造)の公演会場に2017年までにリモデリングする方針」と明らかにした。

ソウル鍾路区松ヒョン洞の景福宮横の駐韓米国大使館旧宿舎跡 //ハンギョレ新聞社

ノ・ヒョンソク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/704922.html 韓国語原文入力:2015-08-18 20:07
訳J.S(1162字)

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