昨年末に癌で亡くなった父親と約束
今年のJLPGAで2勝…2位は6回も
賞金合計1億7540万円で単独首位
「日本女子プロゴルフツアーで必ず賞金女王になりなさい」。普段からそう言い続け、すべての面で几帳面な世話をしてきた父親は、ツアーを巡る娘に大きな支えとなった。そんな父が昨年の秋夕(チュソク)後に突然、胆嚢癌末期判定を受け亡くなった。なにもかも壊れてしまいそうな衝撃を受けた娘は、下半期のショットが乱れ、賞金ランキング3位に終わった。
父を想う娘は、父との約束を守るため、今年の目標を賞金女王に定めた。アン・ソンジュ、イ・ジヒなど同じ韓国人競争者を追い越さねばならなかった。心の安定を取り戻した彼女は、ショットも整え、特にパットストロークを変えた。それ以前はパットの前に考え込むことがあったが、今年は「これだ」と思えばすぐパットストロークに入り、それが幸運を呼んだ。先週の大会までの今年のホール当り平均パット数は1.7601回で1位だ。今年の選手(メルセデスランキング)部門でも357ポイントを重ね先頭を切る。父と約束した賞金女王部門でも今シーズンは1億7540万66円で、やはり単独首位だ。2位テレサ・ルー(6473万3200円)と4000万円以上の差がある。
2015年日本女子プロゴルフ(JLPGA)ツアーを舞台にシーズン2勝(通算10勝)を上げ、第2の全盛期を謳歌しているイ・ポミ選手(27、写真)。彼女こそ、2008年に韓国女子プロゴルフ(KLPGA)ツアーでデビューし、2010年に最多勝(3勝)、賞金女王、今年の選手(大賞)、最小打数賞など4冠王に輝き最高スターとして登板した“ボミ姉さん”だ。イ・ボミ選手は、その年の末のクォリファイングテスト(QT)を経て2011年から日本ツアーで活躍しているが、今までアン・ソンジュ選手らに押され、思い通りの活躍を果たせなかった。だが、昨年に父親と死別した後、今年は一気に最高のスターの座に駆け登った。
シーズン二度の優勝もさることながら、今年は惜しまれる2位を6回も記録するなど、ショットとパット感覚は再び絶好調にあると評価される。19日、「サマンサタバー社レイディストーナメント」でも2位で善戦した。今週開かれる「センチュリー21レイディスゴルフトーナメント」にはディフェンディング・チャンピオンの資格で出場し、タイトル防衛とともにシーズン3勝を狙う。上半期ツアーを終え今月初めに帰国したイ・ボミ選手は、二つの優勝トロフィーを持って父親が葬られた江原道春川(チュンチョン)を訪ねた。彼女は今シーズンが終われば賞金女王トロフィーを持って父に会いにいくと意気込んでいる。
韓国語原文入力:2015-07-23 19:11