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[インタビュー]ウランバートルで朝米・朝日対話を実現させる

登録:2015-05-21 09:25 修正:2015-05-21 11:17
インタビューに応じるルンデク・プレブスレン外相=パク・ヨンニュル記者//ハンギョレ新聞社

「ウランバートル対話」立案主導者
「北東アジア緊張緩和の役割果たす」
グローバル化時代の強大国の狭間で
二つの巨大な市場に近く長所にも

 モンゴルのルンデク・プレブスレン外相は、ツァヒアギーン・エルベグドルジ大統領の外交分野での“腹心”と呼ばれる。プレブスレン長官は大統領安保補佐官を5年間務めた後、昨年、外務省の長官に任命された。現モンゴルの外交政策である「ウランバートル対話」の立案で主導的役割を果たした。プレブスレン外相と先月30日にモンゴル外交省庁舎で会った。

-ウランバートル対話は北東アジアでどんな意味を持つのか?

 「モンゴルは北東アジアに位置した国として、その一員となり共に成長しようと考える。しかし北東アジアは政治的に安定することがなかった地域だ。2013年にウランバートルで開催された『民主主義共同体』第7回閣僚会議で、エルベグドルジ大統領がウランバートル対話を初めて提案した。その趣旨は、地域国家がウランバートルに集まり、当面の問題の解決方案を模索する場を提供するということだ」

-その間どんな成果を出したのか?

 「昨年6月、ウランバートル対話関連の初めての国際学術会議をウランバートルで開いた。ここにモンゴル、ロシア、中国、日本、韓国、北朝鮮の北東アジア6カ国と、米国、英国、ドイツ、オランダを含む10カ国35人の学者が参加した。この他にも北東アジア市場会議、女性議員総会、エネルギーネットワーク会議などを開催し、今月末モンゴル青年協会が主催する『アジア青年大会』の一環で北東アジア青年大会開催を準備中だ」

-北朝鮮の核問題解決のためモンゴルが貢献する余地はあるのか?

 「モンゴルの朝鮮半島に対する外交原則は二つある。まず、朝鮮半島を非核地帯にすること。そして、北朝鮮を対話に参加させることだ。朝日あるいは朝米間の両者実務者接触がウランバートルでされるよう努力し、北東アジアの緊張を低めるための役割をするだろう」

-モンゴルも韓国のように強大な勢力の間に位置している。こうした地政学的位置に対応するための外交戦略は?

 「グローバル化時代に強大国の間に挟まれているのは、むしろ長所になり得る。二つの巨大な市場の近くにあるというのは好機となる。モンゴルはアジアとヨーロッパをつなぐ最短距離運送の基盤を備えた地理的位置を備えており、アジアとヨーロッパ経済をつなぐ橋になることができる」

-モンゴルが中ロと結んでいる関係と「第3の隣人」政策が衝突する場合、モンゴルの選択は?

 「私たちの外交政策の目標は均衡だ。中ロも『第3の隣人』政策の概念を理解し支持している。韓国はモンゴルの大切な第3の隣人であり、北東アジアの主なパートナーとして4番目の貿易国だ」

ウランバートル/パク・ヨンニュル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-05-20 22:14

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/692195.html 訳Y.B

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