事務所には仕事をする社員の数より倍多い座席が用意され、カフェのように好きな場所で仕事ができる。8つの会社が一緒に使う空間ではあるが、会社と会社の障壁がない。思う存分話ができるように、会話のためのかわいらしい部屋がいくつもある。 リング型、ブドウの房型、陶磁器の器型などがある空間の照明も、それぞれが違う。
グーグルがソウル江南(カンナム)区大峙(テチ)洞のオートウェイタワー地下2階の2000平方メートル空間に「キャンパス・ソウル」を作り、8日正式にオープンした。英国・ロンドンとイスラエル・テルアビブに続き、世界で3番目。アジアでは初めてだ。「キャンパス」とはグーグルが世界各地に作っている「創業家のための物理的空間」。空間とその中を満たす創業家精神がグーグル・キャンパスの最も大きな特徴だ。
その空間は、一般に開放された共用空間と、入居した創業会社(スタート業)のための空間に分かれる。創業に関心がある人なら誰でもホームページ(www.campus.co/seoul)で無料会員加入した後 机や会議室、各種機器を試してみることができるデバイス・ラボなどを利用することができる。試験運営を始めて3週間で28カ国の約1000人が会員に加入した。
ここにはすでに8つの企業が入居している。英語ネーティブスピーカーとのチャットのプラットホームを作った「チャッティング・キャット」、ソーシャルネット(SNS)を通した人材検索プラットホームを開発した「ウォンテド・ラボ」などだ。入居企業らは専用事務空間で仕事をし、グーグル社員の一対一メントリングを受け、イベントホールで開かれる行事を通じて海外創業者とも交流できる。
グーグルのカリム・テムサマニ・アジア太平洋地域総括社長は「韓国の創業者は今後モバイル未来を先導する」と語り、「韓国が成長を持続するためには、大きな建物を占領している大企業ではなく、より小さな企業が活動を広げられるように助けるべきだ」と強調した。キャンパス・ソウルのイム・ジョンミン総括は「3年前オープンしたキャンパス・ロンドンが1800もの仕事を創り出して1億1千万ドルの投資を誘致したが、ソウルでもそれに劣らない成果が出せると期待する」と述べた。
韓国語原文入力:2015-05-08 22:13