マイクロソフト(MS)が「モバイル ファースト! クラウド ファースト!」戦略で“Windows10”の無料アップグレード マーケティングに力を注いでいる。 Windows OS基盤のモバイル生態系を拡張するためには、既存のWindowsユーザーを多様な形のモバイル機器共有機能を有するWindows10ユーザーに転換させることが急務という判断に従ったものと見られる。 MSはこのために、Windowsでは初めて無料アップグレード政策まで使っている。
韓国MSは20日「Windows10無料アップグレード関連参照資料」を出して「正規品でないWindowsユーザーもWindows10に無料アップグレードできる」と説明した。 韓国MSは「Windows10にアップグレードした後も、正規品でないWindows使用状態は維持される。Windows10を使う上では問題ないが、セキュリティーアップデートなどで不利益を受けることがありうる」と付け加えた。 これは既存正規商品ユーザーの視線を意識した措置と解説される。
これに先立ってMSは、中国でもWindows10の無料アップグレード方針を強調した。 テリ-・マイヤーソン OS部門首席副社長が18日、中国で開かれた「ウィンドウズ・ハードウェア・エンジニア・コミュニティ」の集いに参加して、Windows10無料アップグレード計画を説明した。 彼は「Windows7,Windows8.1とWindow Phone8.1等を使用中の一般ユーザーは、Windows10に無料でアップグレードでき、Windows7エンタープライズ、Windows8,8.1エンタープライズ、Windows RT・RT8.1など業務用のWindowsユーザーは今回の無料アップグレード対象から除外される」と明らかにした。
Windows10は個人用コンピュータ(PC)・タブレット・スマートフォン・デジタルテレビのような情報機器を全て共有できる機能を有したMSの次世代Windows OSで、今年夏頃に公式発表される予定だ。 現在は専門ユーザーを対象にテスト版(プレビュー)が配布されている。 これに先立ってMSは17日、個人用コンピュータが中心のWindowsハードウェアをタブレットやスティックPCなど多様な形のモバイル機器に拡大する戦略を発表した。
MSは「クラウド ファースト!」戦略により、Windows10以後のOSとOFFICEなどについて新しい費用賦課方式を適用する方案を検討している。 韓国MS関係者は「現在のように製品を買って使う方式ではなく、月単位,年単位で利用料を払って使う方式が検討されている」と明らかにした。