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軍出身のセヌリ党議員「旅団長の女性下士官への性的暴行は外泊できなかったから」

登録:2015-01-29 20:13 修正:2015-01-30 07:21
29日午前、ソウル汝矣島の国会国防委員会会議室で開かれた軍人権改善および兵営文化革新特別委員会全体会議の席上で、ソン・ヨングン セヌリ党議員がハン・ミング国防部長官に質問している。 この日開かれた特別委でソン議員は「下士官のお嬢さん」という表現を使い、ト・ジョンファン新政治民主連合議員の指摘を受けると訂正して、「旅団長が外泊できないために問題が発生した」という趣旨の発言をして物議を醸した。 2015.01.29.ニューシス

国会の軍人権改善および兵営文化革新特別委で妄言
「仕事に熱心だったあまり外泊できず性的問題が発生」
被害女性の下士官に対し“下士官のお嬢さん”と卑下し
「誤った情報」と釈明しつつも「兵営文化を指摘したまで」

 軍機務司令官(中将)出身のセヌリ党比例代表ソン・ヨングン議員(68)が29日、最近陸軍の女性下士官に性的暴行をした疑いで緊急逮捕された旅団長について「40代半ばの年齢でほとんど外泊もできなかったために性的な問題が生じたようだ」という趣旨の発言をし、今後の波紋が予想される。

 ソン議員はこの日国会で開かれた「軍人権改善および兵営文化革新特別委員会」会議で「聞こえて来る話では(旅団長が)昨年ほとんど外泊もできず、家族もほとんど毎月来なかった(という)」とし、「そのために(旅団長の)年齢が40代半ばであり性的問題が発生したのではないかという側面を私たちが考えなければならない」と話した。 部下の女性下士官に性的暴行をした旅団長(大佐)の犯罪行為が、外泊と面会の不足した軍隊の構造的問題に一部の原因があると肩を持ったわけだ。

 さらにソン議員は、軍隊内の性的暴行問題を予防するためには、指揮官に性的問題が生じないよう外泊や外出を積極的にさせなければならないとの主張もした。 ソン議員は「このようなケースはその旅団長だけの問題だろうか、全国の多くの指揮官が月に一度は当然に与えられなければならない外泊に適時に出られずにいる」とし「そのために(軍人の)家庭管理ができなくて、本人はそのような個別的な、何というかこういうセックス問題を含めて管理できないこういうこと、こういう問題(部下に対する性的暴行)を惹起させた大きい原因の一つになっているのではないかという側面を軍は考えなければならないのではないか」と説明した。

 ソン議員は続けて「大佐と言えば軍ではとても地位が高い人なのに、出世指向性のために外泊もせずに、本人の疲労はもちろん部隊の疲労につながる」とし「長官を含めて(国防部は)規定された外出外泊休暇には必ず出て行くようこれ(この法案)をほとんど制度水準で一度推進すべきではないか」と注文した。

 ソン議員はまた「昨日、旅団長問題が出てきた時、その下士官のお嬢さんが横に(いたので)お嬢さんに話した」として、女性下士官を“下士官のお嬢さん“と表現した。

 ソン議員はハンギョレとの通話で「国防部から『旅団長が一度も外泊しなかった』と口頭で情報を得たが、後になって通常的に(外泊は)していたそうだ」として「私が誤ったこと(情報)で、ちょっと誇張してこのように表現したのではないかという気がする」と釈明した。 しかしソン議員は「指揮官が前方で指揮すれば疲れてストレスがたまる」とし「月に一度は外出して(性的な憂鬱感を含めて)全般的な憂鬱感をほぐし、リラックスして戻ってこれる兵営(文化)にしなければならないのではないか」と話した。 女性下士官を“下士官のお嬢さん”と呼んだことに対してソン議員は「(そのような発言をした)記憶が無い」として「発言したとすれば誤りだ」と話した。

ソ・ボミ、イ・スンジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/675851.html 韓国語原文入力:2015/01/29 15:35
訳J.S(1693字)

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