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中国、メキシコ高速鉄道建設事業権を獲得

登録:2014-11-05 01:58 修正:2014-11-05 07:23

 中国がメキシコ政府の推進する中南米初の高速鉄道建設事業権を獲得した。

 メキシコ交通部は3日「中国鉄道建築総公社が主導しメキシコ企業が参加するコンソーシアムが、メキシコの推進する高速鉄道事業に単独入札し37億5000万ドルで落札した」と発表した。 メキシコは首都メキシコシティと産業の中心地であるケレタロを結ぶ210キロ区間に高速鉄道を建設する計画だ。時速300キロに達する高速鉄道が開通すれば、2時間30分かかった移動時間が58分に短縮され、一日の輸送乗客数も2万3000人に達すると予想される。 メキシコ当局は2017年を開通時期として予定している。 入札初期にはフランスのアルストム、ドイツのシーメンス、カナダのポンバルディア、日本の三菱などが参加意向を示したが最終入札には応じなかった。

 外信は中国政府の支援がメキシコ高速鉄道事業の落札に影響を及ぼしたと分析した。 『ブルームバーグ』は中国鉄道建築総公社関係者の話を引用して「中国輸出入銀行が工事費の85%に当たる29億ドルを支援する」と報道した。 習近平 中国国家主席は、昨年5月メキシコを訪問して両国間の社会間接資本建設基金設立を議論した経緯がある。 一部ではメキシコ政府が中国政府の資金支援に魅力を感じたという分析も出している。 李克強 総理も、外国訪問の度に中国高速鉄道の優秀性を説明し、中国高速鉄道の‘営業社員’の役割を自認した。 彼は「高速鉄道が海外に進出すれば装備と労働力を輸出し、産業競争力も育てられる」と話した。

 メキシコ高速鉄道事業の受注で中国の高速鉄道事業の世界化は一層弾みがつくことになった。 すでにアジアのシンガポール、タイなどの高速鉄道建設に主導的に参加した中国は、先月ロシアのモスクワとカザンの770キロ区間を結ぶ100億ドル規模の高速鉄道建設契約を締結した。 7月にはトルコのアンカラ-イスタンブール高速鉄道事業にも参加した。 『新華社通信』は先月「中国国営の鉄道車両メーカーである中国北車が米国のロサンゼルスとサンフランシスコ間1287キロを結ぶ高速鉄道事業に入札するだろう」と報道した。

 中国は国内にすでに1万キロを越える高速鉄道を保有・運行しているうえに、建設費もヨーロッパなどに比べて20%ほど安く競争力がある。 中国鉄道関連国有企業の今年1月~9月海外受注額は1000億中国元(約1兆7000億円)に達している。

北京/ソン・ヨンチョル特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
中国の一市民が上海‐杭州間で運営される高速鉄道の車両を触っている。上海/ロイター・連合ニュース

https://www.hani.co.kr/arti/international/china/662951.html 韓国語原文入力:2014/11/04 21:18
訳J.S(1221字)

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