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中国公文書2件は‘外交経路’通じたものではなかった

登録:2014-02-18 22:56 修正:2014-02-19 06:55
ユン・ビョンセ外交部長官

 ‘脱北華僑出身のソウル市公務員スパイ事件’控訴審裁判で、検察が裁判所に提出した被告人ユ・ウソン(34)氏の中国‐北韓出入境記録など、核心的な2件の中国公文書について、ユン・ビョンセ外交部長官が「中国、瀋陽駐在の我が国総領事館が(中国側に)正式に発行要請したものではないと聞いている」と明らかにした。 中国政府が 「偽造された」と明らかにしたこの公文書を、国家情報院などが正式手続きを踏まずに入手したという意味で、国家情報院と検察の証拠ねつ造の可能性に一層力を加えることになった。 これに先立って、国家情報院はこれら文書について 「中国、瀋陽総領事館を通じて入手した」と明らかにしたが、ユン長官がこれを公式に否認したわけだ。

 ユン長官は18日、国会外交統一委員会に出席して「駐瀋陽総領事館が中国側に3件の記録を正式に発行要請した事実があるか」というパク・ビョンソク民主党議員の質問に対し「我が国の総領事館が(中国側に)三つの文書を正式に発行要請したわけではないと聞いている」と話した。

 続けてパク議員が 「領事館が中国当局に正式に(文書を)要請したり発給された事実はないということか」と尋ねると、ユン長官は「私が申し上げられるのは、最高検察庁の要請により駐瀋陽総領事館が入手した文書は、和龍市(ファリョンシ)公安局が発行した‘(ユ氏の出入境記録)発行事実確認書’ 1件」と話した。だが、一緒に外交通商委に出席していたイ・ジョングァン在外同胞領事大使は、この文書が検察が裁判所に提出したのと同一のものかという質問に「確認申し上げることはできない」と答えた。

 韓国駐在の中国大使館領事部が去る13日、ユ氏の控訴審裁判を受け持っているソウル高裁刑事7部(裁判長 キム・フンジュン)に公式回答をしながら「偽造された」と明らかにした公文書は三つだ。 和龍市公安局が発行したというユ氏の中国‐北韓出入境記録(①)と "出入境記録をまちがいなく発行した" という和龍市公安局の確認書(②),ユ氏と弁護人側が提出した出入境記録録の情況説明書は合法的に作成されたものではないとの内容の答弁書(③)だ。

 ユン長官の説明は出入境記録確認書(②)だけが検察の要請により瀋陽領事館が中国から発給されたもので、残りの公文書は瀋陽領事館が‘与り知らない’ということだ。 検察と国家情報院は、残り二つの公文書に対して「国家情報院が瀋陽駐在韓国領事館を通じて受け取り検察に提出した」と明らかにした経緯がある。

 国家情報院の主張が偽りであることが明らかになり、中国政府が偽造されたと明らかにした公文書を国家情報院がどのようにして入手したかが糾明されなければならないと見られる。 正常な経路を通じて入手したものでないということが今回確認されただけに、不法な方法が動員された可能性が高まった。

キム・ジョンピル、チョ・ヘジョン記者 fermata@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/624814.html 韓国語原文入力:2014/02/18 22:26
訳J.S(1426字)

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