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‘妄言会長’任命したNHK経営委は‘安倍落下傘の巣窟’

登録:2014-01-28 20:53 修正:2014-01-29 07:00
籾井勝人<NHK>会長

‘安倍式放送掌握’の結果である籾井勝人<NHK>会長の日本軍慰安婦発言波紋が手のほどこしようもなく広がって、彼を任命した経営委員会が28日定例会議を開き、この問題を扱うことにした。 しかしこの会議に期待をかける人は多くない。 すでに昨年11月、経営委員会に安倍晋三日本総理と政治色が一致する4人の‘落下傘部隊’が大挙投入されたためだ。

 落下傘部隊の面々を一人ずつ調べよう。 先ず、哲学者である長谷川三千子 埼玉大学名誉教授が目につく。 彼女は右翼・改憲団体である‘日本会議’の代表委員を受け持っている代表的な改憲論者だ。 このような平素からの所信を表わすように、昨年4月30日<産経新聞>寄稿で "平和主義は国家主権の放棄だ。 現行憲法はめちゃくちゃな憲法だ" と主張した。 去る6日の寄稿では、それより一層強めて "(男は外に出て行き仕事をして、女は家で子供を育てるという)性別役割分担は哺乳類の一員である人間にとって非常に自然なこと" とし、低出産の原因を‘男女雇用機会均等法‘(1972年施行)等の男女差別をなくそうと努力してきた日本の社会政策のせいにした。

 また別の経営委員である作家の百田尚樹は海軍神風特攻隊の話を描いて400万部を越える販売高を記録している小説<永遠の0>の著者だ。 この小説は神風特攻隊を描いて称賛してはいないが、大切な若者たちの生命を道具化した神風作戦に対する反省を促してもいない。 このような保守的指向を見せるように、彼は18日自身のツイッターに2月9日に行われる東京都知事選挙に出馬した田母神俊雄 前航空幕僚長(韓国の空軍参謀総長に相当)を支持する文を載せ物議をかもした。 田母神候補は石原慎太郎前東京都知事の支持を受けている極右候補に分類される。 彼は政治的な公正性を重視しなければならない<NHK>経営委員がこのような見解を公開的に明らかにすることは望ましくないという指摘が相次ぐや 「(相次ぐ種々の非難に対して)まとめて答えてやる。いいんだよ!!」という回答を残しもした。 これに対して共産党の機関紙<赤旗>は 「何とも下品で荒っぽい反論」と批判した。

 他の2人の経営委員については、本田勝彦 日本たばこ産業顧問が安倍総理の小学校の時の家庭教師、中島尚正 海陽学園中等教育学校長は安倍総理と近い財界人の集いである‘四季の会’の主要メンバーだ。 最近の状況に対して日本与党の内部からも 「安倍総理の周辺にはそれほど人がいないのか」という嘆きがあふれる理由だ。

 ‘どこの国にでも戦争中には慰安婦があった’という籾井会長の発言に対する反発が相次ぐや、浜田健一郎 経営委員会委員長は28日付<東京新聞>とのインタビューで「国家が主張することを言うな(放送するな)とは言わないが、微妙な問題もある」と婉曲に批判の意向を明らかにした。 経営委員会は28日、籾井会長を呼んで所信表明を要請している。 一部言論では退陣を含む議論がなされる可能性があると報道しているが、現在の委員会構成を見ればそのような可能性は高くないと思われる。

 一方、<NHK>には籾井会長の発言に対する視聴者たちの抗議が1000件余り、支持が300~400件程度受け付けられたと明らかにした。 経営委員会は<NHK>の最高意志決定機構であり、<韓国放送>の理事会に該当する。 定員は12人だ。

東京/キル・ユンヒョン特派員 charisma@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/621762.html 韓国語原文入力:2014/01/28 15:06
訳J.S(1576字)

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