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イ・ソクキ議員 「平壌(ピョンヤン)冷麺、アバイスンデが好きなら親北か」

登録:2014-01-27 19:13 修正:2014-09-05 17:49
内乱陰謀疑惑などで拘束起訴されたイ・ソクキ統合進歩党議員が去る11月12日、水原(スウォン)地裁で開かれた初めての裁判を終えて護送車両に乗り込んでいる。 ニュース1

 内乱陰謀疑惑などで拘束起訴されたイ・ソクキ統合進歩党議員は27日裁判で、戦争に備えた‘政治軍事的準備’をしなければならないという昨年5月の麻浦区(マポグ)合井洞(ハプチョンドン)のある宗教施設で行った自身の発言について 「戦争の勃発を防げる方法が研究されたことが少なく話題を投じたまで」と話した。 イ議員に対する審問は昨年11月12日にこの事件の裁判が始まり、この日が初めてだ。

 イ議員はこの日、水原地裁刑事12部(裁判長 キム・ジョンウン)審理で開かれた43次公判で「今回の事件は国家情報院によってねつ造されたこと」とし、午前に進行された検察尋問には応じなかった。 彼は昨年8月の国会議員会館押収捜索と関連して、補佐官など5人に対して新年に入り拘束令状が申請されたことに対しては「明白な政治報復」と主張した。

 検察はイ議員の尋問拒絶にもかかわらず、1時間40分にわたり200ヶ余りの質問を続け、イ議員の疑惑立証に注力した。 検察は「イ被告人が昨年5月12日、合井洞の宗教施設講演で北韓の停戦協定無効化宣言と関連して‘政治軍事的準備をしなければならない’と発言したことは、大韓民国の憲法的土台を押し倒す行為ではないのか」と尋ねた。 また 「‘自身の持ち場で総攻撃命令を待ちなさい’という話は、物質的、技術的準備を扇動することではないのか」と追い詰めた。 検察は「当日の集いが反戦・平和のためのものであっても、講演と討論でそのような話が出ていない」と指摘した。

 検察はまた、押収したイ議員の手帳などを根拠に「被告は民主革命党事件以後、依然として対南革命を夢見る職業的革命家として活動してきた。 各種集会で<革命同志歌>を歌い、2012年6月には記者懇談会で愛国歌を否定する発言をした趣旨は何か」と追及した。

 反面、イ議員はこの日午後、弁護人尋問を通じて積極的に弁護した。 昨年5月の講演で出た自身の‘物質技術的準備’発言について 「戦争が起きれば民族の共倒れになるが、一度起きてしまえば何もできない。戦争を防止するための具体的準備をしなければならないということを言ったまで」と説明した。 特に‘政治軍事的準備’発言に関して戦時後方かく乱などの軍事的対応に乗り出そうとしたという公訴内容に対して「実質的に戦争勃発を防げる方法がまだ現実的に研究されたことが少なく、話題を投じたまで」と話した。

 イ議員は昨年5月の集い当時、進歩党党員の一部の発言に対して残念さを示しもした。 彼は「地域別討論の結果発表を見ながら、一部の参加者たちが、銃だとか、刃物だとか、通信線をどのようにするとか言うので‘あー、そういうことじゃないんだけど’と思った。 幸い発表のまとめで‘銃だとか刃物の話はふさわしくない’という話も出たので一旦は黙って聞いていた。残念さが残る」と話した。

 この他に「2012年6月‘党職選挙立候補者決意大会で‘革命同志歌’を歌うなど反国家団体を称賛、鼓舞した」という検察側の主張に対してイ議員は「‘革命同志歌’の歌詞はよく知らないが、曲が軽快で好きだ。 これをもって国家保安法(違反)云々するのは時代錯誤的であり文明国家の恥だ。 検察の言う通りならば、平壌冷麺やアバイスンデが好きなら北韓が好きだということなのか」と反論した。 また、愛国歌問題と関連しては「愛国歌を作曲したアン・イクテの親日行跡など‘愛国歌親日論難’が数年前からあった」と述べた。

 一方、この日‘国家情報院内乱陰謀政治工作公安弾圧糾弾対策委員会’等は、カン・ウイル天主教主教会議議長、ノーム・チョムスキー米国マサチューセッツ工科大学(MIT)教授など国・内外の要人と市民10万人余りが署名に参加した‘内乱陰謀事件拘束者無罪釈放10万人嘆願書’を裁判所に提出した。

水原/ホン・ヨンドク記者 ydhong@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/621605.html 韓国語原文入力:2014/01/27 18:16
訳J.S(1804字)

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