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中央大で大字報の競作大会、“壮元(最優秀者)”は? 「孟子曰わく…」

登録:2014-01-15 19:42 修正:2014-01-16 06:42
11日午後、ソウル銅雀区(トンジャクク)黒石洞(フクソクトン)の中央(チュンアン)大学で、この学校の学生からなる<義血、皆さん安寧ですか>とフェイスブック集い<デモ党>が主催した「大字報の競作大会」が開かれている。ソ・ヨンジ記者

 中央(チュンアン)大の学生からなる<義血、皆さん安寧ですか>(訳注:「義血」は「義血中央大学」のように中央大学の学生の気概を象徴する言葉。同様に、民族高麗大、愛国漢陽大、自主慶熙大など、各大学がそのような言葉を持っている)と、フェイスブックの集い<デモ党>は、11日午後1時、中央大ソウルキャンパス正門で、スト中の清掃労働者たちを支持する「大字報競作大会」を開いた。大会には学生、 ‘デモ党’員、住民など30人余りが参加した。

 最低気温が5度にまでぐっと下がった寒さの中でも、大会場は熱気に包まれていた。参加者たちはコンクリートの地面にアルミのゴザを敷いて、各自準備してきた紙とペンを取り出した。1時20分に詩題が発表された。「中央大学の清掃労働者闘争支持」または「無疎通、中央大学財団糾弾」をテーマに自由に書くようにというものだった。

 学生たちは、自分の考えを大字報に一文字一文字書いていった。ソウル大言語学科のキム・ヒョヌ(20)さんは「皆、部屋代が払えず、学費を心配するなど、個人的な問題を抱えている。これはもはや個人的な問題ではなく、社会的に解決すべきだという思いから参加した」と述べた。彼は孟子の言葉を借りて、「孟子曰く、直接雇用しないことを買い叩きと言い、労働者のストと発言を妨害することを労組破壊という。 労働者を買い叩き労組を破壊する人を商売人と呼ぶが、学生が商売人を批判したという話は聞いても、師の名誉を失墜させたという話は聞いてない」と学校側の行動を風刺した。

11日午後、ソウル銅雀区黒石洞の中央大学で、この学校の学生からなる<義血、皆さん安寧ですか>とフェイスブックの集い<デモ党>が主催した「大字報の競作大会」が開かれている。ソ・ヨンジ記者

奇抜なアイデアも目を引いた。 オモチャの1万ウォン札でバラの花を折って大字報に貼り付けていた中央大社会学科のパク・ヘミン(21)さんは「バラは労働者の権利を象徴する。100万ウォンで労働者の権利を阻むことはできないということを見せたかった。学校は大字報が美観上よくないと言って撤去するが、花で飾った大字報まで撤去するならば、私たちの声が問題なのだということを自ら証明するものだ。一番多くの時間を過ごす空間が学校だから、まず学校から人間らしい空間に変えていきたいと思って参加した」と述べた。

 近所の住民も大字報の競作大会に参加して力を添えた。黒石洞に住んでいるメン・ミョンスク(44)さんは「義に死に誠に生きんとする中央大学の校訓が地に堕ちたようで、とても残念で腹が立って参加した。町の住民として顔を上げて歩くこともできない。学科の構造調整、学生の退学、教授の退出ももうたくさんだ。 今こそ義血の真の姿を取り戻してほしい」と大字報に書いた。

 風に飛ばされないようにと大字報をしっかり手で押さえて書いている人たちを、一方でもどかしそうに見守る人たちがいた。ストの当事者である中央大の清掃労働者たちだった。ユン・ファジャ(57)中央大分会長は「寒い中で大字報を書く学生たちを見ると、気の毒でたまらない。学校からの回答もなく、学生たちまで脅かして。ストなんて、こんなことをするのは本当によくよくのことなのだ。6日後にはもう一ヶ月になるが、学校と会社側は責任を転嫁しないでほしい」と述べた。

 この日の競作大会の“壮元”(最優秀者)は、孟子と中央大広報室長との仮想対話を書いたキム・ヒョヌさんに決まった。 主催者側は大字報を何枚も書くようにという意味で大字報の用紙をプレゼントした。 参加者たちはこの日作成した30枚あまりの大字報を、主催者側が清掃労働者の籠城テントのそばにあらかじめ準備した掲示板に貼り出した。

ソ・ヨンジ記者 yj@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/619327.html 韓国語原文入力:2014/01/11 17:58
訳A.K(1892字)

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