国家情報院などの政治介入とこれに対する朴槿恵(パク・クネ)政権の対応を批判する宗教界の社会的発言が続いている。
韓国YMCA全国連盟は12日、全国64地域YMCA代表者が参加した理事会を経て‘民主主義回復のための立場’を発表した。 連盟は "国家情報院と軍サイバー司令部による不法大統領選挙介入は、憲政史に残る漱ぐことのできない誤りであり許されざる犯罪" として "再びこうしたことが繰り返されないよう即刻、特検と一罰百戒で責任者を処罰せよ" と要求した。 YMCA代表者たちは "政府機関による不法な選挙介入の真実糾明と関連者の処罰、強力な再発防止対策準備は政府与党が言う大統領選挙結果不服とは関係ない" としつつ "我が国社会にかろうじて根をおろした民主主義の根幹を正しく立て直していくことにすべての国民が心を集めることを丁重に訴える" と明らかにした。
大韓聖公会の正義平和司祭団(聖公会司祭団)もこの日、時局宣言文を発表して "去る大統領選挙が国家情報院だけでなく政権全般が関わった総体的不正選挙であったことが続々と明らかになっているにも関わらず、その受恵者である大統領と政権与党は事態解決のための真正性ある姿勢を捨て、検察捜査を妨害し言論を統制し、従北攻撃で公安政局に追い込んでいる" と批判した。 聖公会司祭団は "もし大統領と政府与党が最後まで真実を無視して事態を糊塗しようとするならば、この政権はより大きな国民的抵抗に直面すことになり、私たちも大統領職辞退を含むさらに強い要求に乗り出すことになるだろう" と警告した。 聖公会司祭団は来る16日午後7時、ソウル清渓(チョンゲ)広場で時局ミサを開くことにした。
大田(テジョン)・世宗(セジョン)・忠南(チュンナム)地域の牧師164人はこの日‘朴槿恵(パク・クネ)大統領の退陣と再選挙実施’を促す時局宣言を出した。 大田で朴大統領の退陣を要求する時局宣言が行われたのは初めてだ。 大田忠南(チュンナム)牧師の正義平和実践協議会と韓国キリスト教教会協議会牙山(アサン)人権布教委員会に所属するこれら牧師は "国家機関の選挙介入は憲法を否定する重大な綱紀紊乱犯罪であり、このような選挙不正により当選したことは手続き上の民主主義に反し、国民主権を剥奪した結果であるので去る大統領選挙は源泉無効" と明らかにした。
宗教親友会(クエーカー)ソウル会も声明を出して "朴大統領は去る大統領選挙が不法と不正で成り立ったことを謙虚に認め、民主主義を望む国民の要求に順応し直ちに辞退することを要求する" と明らかにした。
韓国キリスト教長老会総会は16日午後2~4時、ソウルのヒャンニン教会で時局祈祷会を開き、大漢門まで十字架行進をおこなう計画だ。 同日午後4時、大漢門前では新教団体と教会の連合時局祈祷会が開かれる。
チョ・ヒョン宗教専門記者 cho@hani.co.kr、大田/ソン・インゴル記者 igsong@hani.co.kr