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盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領がモチーフ… 「政治的映画ではない」

登録:2013-11-19 23:18 修正:2014-09-05 20:18
19日午前、ソウル江南区(カンナムグ)新沙洞(シンサドン)のCGV狎鴎亭(アックジョン)店で開かれた映画<弁護人>製作発表会で、盧武鉉元大統領を演じた俳優のソン・ガンホが挨拶をしている。 <弁護人>は12月19日に封切りする。 2013.11.20 /ニューシス

 今年映画界で最も熱かった人物は断然 俳優ソン・ガンホ(46)だ。 彼は去る8月と9月に相次ぎ<雪国列車>(934万人)と<観相>(913万人)の2編で何と1847万人の観客を動員した。 ‘主演ソン・ガンホ’という名前を前面に出した2つの映画が稼いだ売上額だけで1300億ウォン(約122億円)を越える。

 来月19日の封切りを控え<弁護人>はソン・ガンホが今年を終える映画だ。 <雪国列車>と<観相>でそれぞれSFアクションと史劇というジャンルに初挑戦した彼は、今度は政治的論議の真ん中に立っている元職大統領のキャラクターを演ずる。

 全斗煥政権時期だった1981年、不法拘禁と殺人的拷問を加えた容共ねつ造事件‘釜林(プリム)事件’を素材にしたこの作品は、主人公ソン・ウソク(ソン・ガンホ)弁護士の役割に当時現実の被害者の弁護を務めた盧武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領が投影され、早くから話題を集めている。

 国内最高の俳優として今も評価が交錯している元職大統領の役割は敬遠されてはいないだろうか? だが、彼は「映画の外敵である論難を招いたり政治的定規で評価されるような映画ではない。 そうした点で負担はなかった」と線を引いた。

 19日ソウル狎鴎亭(アックジョン)CGVで開かれた<弁護人>製作発表会で彼は「一時代を貫いて私たちとともに呼吸した人物を通じて、めちゃくちゃな時代を熱心に生きた人々を描いた大衆映画」として「その時代を情熱一つで勝ち抜いた人の話が観客に大きな共感を呼び起こすだろう」と話した。

 映画は‘高卒で、金もバックもなしで司法試験をパスした’弁護士ソン・ウソクが偶然な契機で‘釜林事件’の弁護を任され、法の原則と常識を前面に掲げて裁判所と対抗する過程を描いた。 同僚俳優たちが 「ソン・ガンホの名品演技が出てくる」と絶賛した最後の公判場面が期待を集める。 この日、短い分量だが公開された映像で、彼が「大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から出てくる。 国家が国民です」と裁判所に向かって絶叫する姿は、ソン・ガンホならではの強い吸入力を確認できた。 彼は「憲法が私たちの生活の中で皮膚で感じられることは多くないが、演技をしながら憲法がこれほどに美しい言語と理想を抱いて作られていたことを改めて感じた」としてこの場面を最も記憶に残る場面に選んだ。

 オ・ダルス、イム・シワン、クァク・トウォンなど100人余りに及ぶ俳優と製作スタッフが全員シナリオを読んだだけで参加を決めたが、ソン・ガンホだけは一回拒絶の意思を明らかにしたという。 彼は「亡くなった方と関連した事件がモチーフになっていたので‘累を及ぼさずにその方の人生の断面を表現できるだろうか’という思いからあえて一度拒絶した。 ところがシナリオの忘れられない話が私をひきつけたようだ」と話した。 また、彼は「感情の振幅が大きいキャラクターなので、俳優としての好奇心と挑戦意識も作用したようだ」と付け加えた。

ホン・ソクチェ記者 forchis@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/611806.html 韓国語原文入力:2013/11/19 21:04
訳J.S(1598字)

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