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ドイツ派遣鉱夫・看護師 招請詐欺疑惑 正修コリア会長 「朴槿恵大統領選挙キャンプで活動」

登録:2013-10-28 21:41 修正:2014-09-05 20:46
正修コリア キム・某会長のSNSに上がっている朴槿恵(パク・クネ)大統領とハンナラ党時期に一緒に撮った写真 /ニュース1

 ‘ドイツ派遣鉱夫・看護師 招請行事’を無理矢理推進し、詐欺の疑いで捜査を受けているキム・某(66)正修コリア会長が、去る大統領選挙の時に朴槿恵(パク・クネ)候補キャンプで活動していたことがわかった。 朴大統領との親密な縁を前面に出して詐欺行為を行ったのではないかとの疑いが起きている。

 28日<ハンギョレ>による取材を総合すれば、奉仕活動と国外同胞支援事業が目的である民間団体 正修コリアは、ドイツ・カナダなどに住むドイツ派遣鉱夫・看護師など224人を募集して10月22~29日の7泊8日日程で韓国訪問行事を行う‘鉱夫・看護師ドイツ派遣50周年記念 故国訪問行事’を推進した。

 しかし実際に行事が始まるや日程に含まれていた大統領府昼食会、キム・ムンス京畿(キョンギ)知事昼食会、パク・メンウ蔚山(ウルサン)市長昼食会など殆どが交渉自体されていないことが明らかになった。 宿泊施設すらまともに準備されておらず、25日から総理室が正修コリアから行事を譲り受けて進めており、韓国観光公社が日程を調整している。 正修コリアは行事を準備する過程で外交部など政府機関とセヌリ党、大企業などに支援と後援などを要請したが受け入れられなかったにも関わらず、日程をそのまま推進し跛行を起こした。

 特に正修コリアが朴槿恵大統領との親密な縁を前面に出して行事を推進したのではないかという疑惑が起きている。 キム会長は昨年の大統領選挙時、朴大統領の大統領選挙キャンプで在外国民を対象に選挙運動を行った。 キム会長は朴大統領と一緒に撮った数枚の写真をカカオストーリーなどの社会関係網サービス(SNS)に上げている。 正修コリアという名前も‘正修奨学会’のように朴正熙・陸英修 元大統領夫妻の名前から取ったものと見られる。

正修コリア キム・某会長が去る8月22日、慶北(キョンブク)亀尾(クミ)の故朴正煕大統領生家を訪問し焼香している。 キム会長はこの写真を自身のSNSに上げていた。 /ニュース1

 正修コリアは去る5月までソウル正修会として活動した。 キム会長は朴正熙元大統領夫妻を賛える団体として2007年に作られた正修会の運営に介入しようとしたが失敗し、2010年頃に自主的にソウル正修会を作り正修コリアと名称を変えた。 ユ・オクセン正修会総裁は「キム会長が2~3年前に正修会会長職を要求したので拒否したところ、ソウル正修会を別に作った」と話した。

 これと関連してキム会長は、この日<ハンギョレ>との通話で「具体的な職責は明らかにできないが、昨年までセヌリ党中央委員会で活動し朴大統領の大統領選挙キャンプで在外国民組織などの選挙運動をした。 党で活動したので大統領と撮った写真の一枚位はあって当然だ。 個人的には光栄だからと写真を上げた。 しかし今回の行事を準備する過程で、正修奨学会を詐称したり朴大統領との親密な縁を前面に出したことはない」と話した。 キム会長は「8月初めにある宗教団体から5億ウォンの後援の約束を受けたが、秋夕(チュソク)前に取消通知を受け取った。 以後、行事費用を調達するために後援を受けるため努力した。 招請した方々から別に金を受け取ったことはないが、きちんと準備できなかった点については謝罪する」と話した。

 この事件を捜査中のソウル江南(カンナム)警察署は28日、キム会長を被疑者身分で召還したがキム会長は応じなかった。 警察関係者は「キム会長が行事参加者から別に金を受け取ってはいないことが確認された。 現在この行事を名目にして後援を受けたかなどを調査している。 現在まで、キム会長が正修奨学会や大統領府との関係などを詐称し後援者や参加者を集めた情況は見つかっていない」と話した。

チョン・ファンボン、キム・ミヒャン記者 bonge@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/608864.html 韓国語原文入力:2013/10/28 20:09
訳J.S(1859字)

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