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[単独]‘パク・スンチュンの報勲処’不当‘政治介入’論難

登録:2013-10-14 19:33 修正:2013-10-15 06:27

 国家報勲処(処長 パク・スンチュン)が大統領選挙を控えた昨年5~11月、保守指向の世論主導層人士を別に集めて、朴正熙前大統領を美化し民主進歩勢力を‘従北・左派’と罵倒する内容の安保教育を実施していたことが明らかになった。 特に報勲処は当時、このような教育内容の‘伝播と拡散’を目標に掲げて、朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補を応援する目的で選挙に介入し、公務員の政治中立義務などに違反したのではないかという指摘が出ている。

 カン・ギジョン民主党議員が報勲処から提出させ13日<ハンギョレ>に公開した国政監査資料によれば、報勲処は昨年5~11月ソウル・大邱(テグ)・光州(クァンジュ)・大田(テジョン)・釜山(プサン)で計7回にかけていわゆる‘オピニオンリーダー課程’を行った。

 報勲処は安保教育をしたと言うものの、その内容は極度の保守偏向性を見せた。 ソウル1次教育と大田(テジョン)教育教材には、米国国防大学(NDU)傘下の国家戦略研究所(INSS)の報告書を引用して "韓国で進歩政権が執権すれば統一を推進しないだろう" と主張した。 大邱(テグ)での講義では "北韓の前衛勢力である左翼が国会に進入している" として、‘成長より分配優先’‘教育平準化’等を批判して進歩勢力を北韓の前衛部隊と糊塗した。

 反面、朴正熙元大統領については "彼の政治功績は歴史に永遠に記録される業績" と美化し "朴正熙・全斗煥など軍部権威主義時代の経済発展が長期持続する民主主義のための構造的条件" としつつ、クーデターにより執権した軍部政権を称賛した。 釜山では‘朴正熙維新体制’により起きた反独裁民主化闘争が北韓の指令によるものだったという内容等が入れられた‘従北勢力の実体’という動画を見せた。

 この教育は報勲処傘下の報勲教育研究院が実務を執行し、大邱(テグ)(5月),光州(クァンジュ)・大田(テジョン)(6月),釜山(7月),ソウル(6・10・11月)で計667人を対象に実施され、参席者らは教員団体総連合会・自由総連盟・セマウル婦女会・ライオンズクラブなどの幹部と該当地域の小・中・高校長・教頭らだった。 2011年2月に報勲処長に任命されたパク処長は、昨年 「今日、私たちがこの程度に暮らせるようになったのは朴正熙元大統領の功績です。 迫る大統領選挙で誰を選ぶべきか皆さんご存知でしょう?」と話した2011年12月の講演内容が知らされ政治介入論難をかもした経緯がある。

 法曹界では報勲処が国家公務員法第65条(政治運動の禁止)に違反した素地があるという意見を表した。 パク・ジュミン弁護士は「野党の政策を批判し、あたかも野党が北韓に同調しているように話すのは、野党に投票するなと言うことに等しい」として「国家公務員法第65条1項‘投票をしたり、またはしないよう勧誘運動をすること’に違反した素地がある」と話した。 カン・ギジョン議員は「国家情報院に続き、また別の政治介入だ。 パク・スンチュン処長は辞退し、政治的中立に違反した報勲処に対しては検察が捜査しなければならない」と話した。

 これに対して報勲処側は 「教育が主に5~7月に開かれており大統領選挙と近くない。 ただし、教育内容に問題が多いという指摘に対しては検討してみる」と話した。 ソン・ホジン記者 dmzsong@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/politics_general/606913.html 韓国語原文入力:2013/10/14 09:03
訳J.S(1648字)

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