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"捜査発表、大統領選挙に影響を及ぼす目的 明白"

登録:2013-08-19 23:53 修正:2013-08-20 00:39
クォン・ウンヒ前ソウル水西(スソ)警察署捜査課長(現ソウル松坡(ソンパ)警察署捜査課長)が19日国会で開かれた国家情報院国政調査特別委2次聴聞会で議員の質問に答えている。 キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr

 19日に開かれた国家情報院大統領選挙介入真相究明のための国政調査2次聴聞会で、クォン・ウンヒ前水西(スソ)警察署捜査課長は、ソウル地方警察庁が昨年大統領選挙を3日後に控えた12月16日夜11時、突然に捜査結果を発表したことは「大統領選挙に影響を及ぼすための不正な目的だったことは明白だと判断する」と話した。 国家情報院の行為が大統領選挙介入であり、ソウル警察庁が縮小捜査をしたという検察の起訴内容を再確認したのだ。 クォン前課長は国家情報院コメント事件の警察捜査責任者であった。

 クォン前課長は水西(スソ)警察署から国家情報院職員キム・ハヨン氏のコンピュータ分析依頼を受けたソウル警察庁が捜査発表の前日である12月15日‘キーワードを減らしてほしい’と要求したことと関連して「キーワードの縮小は即ち捜査の縮小を意味する」と話した。 水西署捜査チームはキム氏のコンピュータを分析するプログラムがなく、これを持っているソウル警察庁に分析依頼をし、キーワード100ヶを送ったが、ソウル庁は4ヶ(朴槿恵(パク・クネ)、文在寅(ムン・ジェイン)、セヌリ党、民主統合党)に縮小し分析した。 これと関連してキム・ポキュ前ソウル地方警察庁デジタル犯罪捜査チーム長は「キーワードが多いからと言って正確とは言えない。 IDとニックネーム等で検索してこそ(キム氏が書いた)他の文も確認できる」と釈明した。 だが、クォン前課長は「証拠分析を依頼したのはパーソナルコンピュータ2台だ。 多くのキーワードを入れることが当然だ」として「捜査結果を見れば分かるだろうが、IDとニックネームではそのIDで活動したことだけを知ることが出来る反面、キーワードで見れば他のIDで活動した痕跡も捕らえられた」と反論した。

 クォン前課長はソウル警察庁の証拠分析が不十分だったという点も指摘した。「‘今日のユーモア’押収捜索後、ソウル警察庁証拠分析官らと作業をしたことがあるが、‘なぜ掲示文・コメント作成だけと判断して、賛否クリックは除いたのか。 なぜ分析依頼を受けたところが疑惑事実という表現で結論を下すのか’と(自分が問題提起をして)論議をしたことがある」と話した。 キム氏が直接書いた文だけでなく、他の人の文に賛成または反対意見を表示したことも分析するべきなのに、ソウル警察庁はそれを排除したということだ。 これに対しキム・スミ前ソウル警察庁デジタル証拠分析チーム分析官は「(賛否表示をしたことは)任意提出範囲ではないので分析しなかった。 捜査対象は(昨年) 10月以後のコメントであり、(キム氏が掲示文に)賛成・反対を表示したことは含まれていない」と説明した。 だが、クォン前課長は「私は捜査チームであり、他の方々は証拠分析調査官だという大きな違いがある。 疑惑判断は捜査チームがすることなのに、(捜査チームは)証拠分析結果を判断する機会もなかったというのは有り得べからざること」と反論した。

 ソウル警察庁がキム氏の弁護人を通じて分析対象を直接指定させたことと関連して、キム・スミ前分析官は「デジタル証拠物が法廷で認められるためにはキム氏から任意提出を受けなければならなかった」と釈明した。 だが、クォン前課長は「刑事訴訟法と判例を歪曲したこと」と反論した。

チョ・ヘジョン記者 zesty@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/600111.html 韓国語原文入力:2013/08/19 22:39
訳J.S(1668字)

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