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日本 原子力発電所 汚染水 遮断策‘氷壁’作るというが…

登録:2013-08-08 21:49 修正:2013-08-08 21:54
8日ソーントン ブレア日本東京大 水中産業科学研究所助教授が福島原子力発電所のビデオ画面を示している。 日本言論はこの原子力発電所から高濃度汚染水の一部が海に流れ込んでいて、東京電力の対策に憂慮の恐れがある部分が多いと報道している。 東京/ロイターニュース1

原子力発電所に地下水 流入
毎日 300tの汚染水が海へ
地下水の流入を防ぐ‘氷壁’
直ちに流出量を減らすことはできるが
地下水圧力が低下すれば
原発内の高濃度汚染水が漏れる恐れ
日本政府 工事費400億円 支援
2年後に完工…汚染水増加 不可避

 日本、福島第1原子力発電所が増え続ける放射能汚染水との戦いに追い込まれている。 汚染水を汲んで浄化するのに苦戦する中で、高濃度汚染水の一部が原子力発電所から洩れて海に流れ込んでいる事実が最近明らかになった。 これを遮断するため東京電力が新たに出した対策については‘まともに作動するか憂慮の恐れがある’という指摘が出ている。

 8日、日本マスコミの報道を見れば、現在福島第1原発には一日1000tの地下水が山側から海側に流れている。 この内400tが原子力発電所建物に流れ込み、高濃度汚染水に変わっている。 東京電力はこの間、建物の地下などに溜まった高濃度汚染水を32万t汲み入れたが、原子力発電所に溜まった汚染水の量は減っていない。 汚染水浄化能力が新たに発生する量を凌駕できなくなっているためだ。 東京電力が用意した貯蔵タンクの容量は38万tであり、まもなく満杯になる。

 汚染水の発生を減らすには、地下水が原子力発電所建物に入り込むのを遮断しなければならない。 東京電力は原子力発電所1~4号機の周辺1.4kmに零下50度の冷却材が循環するパイプを1m間隔で地下30mの深さまで打ち込み、周辺土壌を凍らせることによっていわゆる‘凍土壁’を作り地下水の流入を遮断する計画だ。 東京電力はこの工事が地下水の原子力発電所流入を一日60tまで減らすだろうと期待している。 日本政府は300億~400億円程度と推定されるこの工事費を予算から支援することにした。 この工事は2015年に終える計画であり、当分は汚染水の増加を避け難い。 東京電力は汚染水貯蔵タンクの容量を2015年までに70万t、2016年中に80万tまで増やし続ける計画だ。

 ‘凍土壁’を作れば汚染水の海洋流出を果たして防げるかという憂慮も出ている。 今は原子力発電所建物に流れ込む地下水の圧力が強く、原子力発電所建物内の高濃度汚染水が外へ流れ出ていない。 しかし凍土壁が作られれば原子力発電所建物内の高濃度汚染水が建物外に洩れる恐れがあると<東京新聞>が指摘した。 地下水の流入を防ぐために設置した凍土壁が汚染水の流出を確実に防げない場合、汚染水の大量流出につながる危険がある。

 現在、原子力発電所建物と連結された電線通路等を通して漏れている高濃度汚染水の遮断も大きな悩みの種だ。 東京電力は原子力発電所の海側に汚染水が海に流れ込まないよう遮断壁を設置する工事を行っている。 問題は遮断壁を設置し始めた後、原子力発電所側の地下に汚染水が溜まりつつあるという点だ。 遮断壁が全て作られた後には溜まった汚染水が遮断壁を乗り越えて海に流れ込むという憂慮が出ている。 日本政府原子力災害対策本部は原子力発電所から洩れた汚染水が原子力発電所周辺を流れる一日300t規模の地下水に混ざって海に流れ込んでいるものと7日推定した。 東京電力は早ければ9日から遮断壁内側の汚染水を一日100tずつ汲みいれる計画だ。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/598927.html 韓国語原文入力:2013/08/08 20:52
訳J.S(1635字)

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