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"ポンハ村が返却したイージーワン写本、記録館が勝手に封印はがし無断接続"

登録:2013-07-21 22:57 修正:2013-07-22 07:12
与野党閲覧委員の2007年南北首脳会談対話録を探すために三日続けて再検索を行った21日午後、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)の国家記録院で職員が資料を持って大統領指定記録物閲覧室へ向かっている。 城南/キム・ギョンホ記者 jijae@hani.co.kr

MB政府 大統領府行政官が
記録館長に就任した時期と重複

記録館側、釈然としない解明
"システム駆動の確認ために接続"
対話録蒸発 局面 新争点 浮上
* イージーワン:参与政府大統領府業務管理システム

 検察が見守る中で封印手順を踏み国家記録院大統領記録館に保管された参与政府大統領府業務管理システム‘イージーワン’写本の封印が無断ではがされ、このシステムに少なくとも2回の接続(ログイン)がなされていたことが明らかになった。 特に最初の接続がなされた時期は、李明博政府の大統領府行政官が政治的中立論難にもかかわらず、大統領記録館長に任命された時期と重なっており、2007年南北首脳会談対話録蒸発局面の新たな争点に浮上している。 大統領指定記録物に対する政治的中立と保安を最優先にする記録館がいかなる理由で盧武鉉前大統領側との協議もせずにシステムを開けてみたのかに対する論難が大きくなるものと見られる。

 ホン・ヨンピョ民主党議員は21日に記者会見を行い「去る3月26日、盧武鉉財団史料チームが盧武鉉前大統領の個人記録の提供を受けるために大統領記録館を訪問した当時、指定書庫に保管されていた‘ポンハ、イージーワン システム’の封印がはがされていた。 また、このシステムに2010年3月、2011年8月の2度にわたり接続があった痕跡を確認した」と明らかにした。 盧前大統領は2008年に退任し、回顧録執筆などを目的に大統領記録館に移管した資料と同じ内容の写本をもう一組作って慶南(キョンナム)金海市(キムヘシ)ポンハ村の私邸に持っていった経緯がある。 当時、李明博政府とハンナラ党、国家記録院はこれを‘大統領指定記録物流出’と規定し検察に告発し、検察はポンハ、イージーワン システムの資料流出有無を調査した後、2008年10月盧前大統領側と記録館が大統領記録館指定記録物特殊書庫に該当写本を封印する席にも立ち会った。

 ホン議員は「封印を解く時は記録館が盧武鉉財団に了解を求めることに合意した。 それにもかかわらず記録館が単独で封印を解除し、イージーワン システムに勝手に接続した。 イージーワンだけでなく他の指定記録物管理がどのようになされたのか、その信頼性に深刻な憂慮を提起せざるをえない」と話した。 国家記録院は封印解除とシステム接続理由について「一度はシステム駆動確認のために、もう一度は恒温・除湿を確認するために接続した」と盧武鉉財団側に説明したという。

 だが、記録館側がなぜ公式移管され自分たちが管理している大統領府イージーワン資料があるにもかかわらず、封印したポンハ イージーワン システム写本の駆動有無まで確認しなければならなかったのかという疑問が提起されている。 また、恒温・除湿状態を確認するために、あえてシステムに接続する必要があったかも説明が必要だ。 国家記録院業務マニュアルによれば、書庫の温度・湿度はリアルタイムで中央統制システムによって管理されている。 いつか議論になることが明らかであるにもかかわらず、無断で封印をはがしシステム駆動までする理由に関心が集まる部分だ。

 記録館が初めて接続したという2010年3月という時点も論議を加重させている。 当時、李明博政府は政治的中立を憂慮した野党と市民団体、記録学界の憂慮にもかかわらず、キム・ソンジン当時大統領府メッセージ企画管理室行政官を2代館長に選任した。 参与政府が任命したイム・サンギョン初代大統領記録館長は法に決められた5年任期にもかかわらず、李明博政府によって免職された状態であった。 去る1月、最高裁はイム前館長の免職処分が不当である旨 確定判決した。

キム・ナミル、チョ・ヘジョン記者 namfic@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/596526.html 韓国語原文入力:2013/07/21 22:11
訳J.S(1863字)

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