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[単独] チョン・ジェグク美術品倉庫所有者は第5共和国時の警護室職員

登録:2013-07-19 16:16 修正:2013-07-20 09:07
[ハンギョレキャスト#137]‘全斗煥隠匿財産’、最後まで追跡する

 検察が300点余りの美術品を押収した京畿道(キョンギド)坡州(パジュ)の時空社社屋地下倉庫の管理人は、第5共和国時期の大統領府警護室職員だったキム・ヨンジン(56)音楽世界代表であることが明らかになった。 クラシック音楽出版・公演企画会社である音楽世界は、全斗煥元大統領の長男チョン・ジェグク(54)氏所有の個人会社だ。 キム氏がジェグク氏を助けて秘密資金管理の核心的役割をしてきたものと見られる。

 18日<ハンギョレ>による取材の結果、音楽世界代表であるキム氏が数百点に及ぶジェグク氏の高価美術品などを管理する‘管理人’の役割をしてきたことが分かった。 音楽世界が所有する坡州市(パジュシ)文発洞のこの建物の地下はジェグク氏の美術品が保管された‘秘密倉庫’だ。 この建物には音楽世界はもちろん時空社系列の出版社メビウス、書店リブロの事務室が入居している。 時空社のある職員は「坡州出版団地にあるその建物は時空社ではなく音楽世界の建物だ。 (多量の押収美術品があった)地下1階倉庫および物品についてチョン・ジェグク会長は知っているだろうが私たちには分からない」と話した。

 キム氏が第5共和国当時、大統領府警護室職員であり検察捜査と関連して依然として全元大統領一家の代理人の役割をしている事実も明らかになった。 <ハンギョレ>が‘全斗煥財産検索クラウドソーシング企画’次元で、ソウル中央地検を相手に次男ジェヨン(49)氏の検察捜査記録に関する情報公開を請求した時、キム氏は一部捜査関係人の代わりに不同意書面を代わりに作成し提出した。 検察は捜査記録に出てくる100人余りに公開同意の有無を尋ねたが、全元大統領とジェヨン氏など核心関係者6人が不同意書面を提出した。 この時、キム氏は捜査記録に登場するある関係者に電話をかけ 「個人情報を与えれば不同意書面を代わりに作成する」と提案して代理で書面を出した。 検察は先月12日に非公開決定を下した。

 キム氏は全元大統領の秘書役割を引き受けていると見られる。 1995~1996年全元大統領内乱・贈収賄罪捜査当時に拘束されたある企業家は「当時数ヶ月間拘束されて解放されるや自身を秘書と名乗る人が家に電話をかけてきて‘ご苦労様でした’と言って、会うことになった。 自身を元大統領府警護室職員と名乗ったその人が今の音楽世界キム・ヨンジン社長」と話した。

 キム氏は17年前の1996年5月にも秘密資金捜査と関連して元大統領府秘書官9人と共に検察によって自宅を押収捜索された。 秘書の役割をしているキム氏が音楽世界代表を務めたのは一種の‘職責洗濯’と見える。 キム氏は2010年から時空社の系列会社であるケアプラスの監査の職責も引き受けている。

 <ハンギョレ>は不同意書面作成などについて尋ねるために音楽世界を訪ねたが、ある職員は「(キム社長が)この頃出勤していない」と話した。 事務室は玄関で外部の人の出入りが統制していた。 キム氏はすべての疑惑に対して解明しなかった。 音楽世界は1970年<月刊音楽>として創刊され、1991年に休刊した後、1994年に復刊された。 2000年に名前を<月刊音楽世界>に変えた。 ジェグク氏が音楽世界を買収したのは1994年と推定される。

コ・ナム記者 dokko@hani.co.kr

http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=FKgrSa3ePvU
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/596365.html 韓国語原文入力:2013/07/19 10:16
訳J.S(1759字)

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