本文に移動

幕が上がった南北‘核外交折衝戦’

登録:2013-07-01 00:36 修正:2013-07-01 06:56

韓半島の安保状況を扱う予定
北 "すべての原因は米国の敵視政策"
南-北、北韓-米国の長官会談 日程なし
晩餐行事などで非公式接触 可能性

 南北韓をはじめ6者会談当事国が全て参加する‘ASEAN例年長官会議’が30日ブルネイの首都バンダルスリブガワンで開幕した。

 この日、韓・中・日とASEAN国家が参加する‘ASEAN+3’外交長官会議が開かれ、2日には‘ASEAN地域フォーラム’(ARF)と‘東アジア(EAS)外交長官会議’等が開催される。 特にASEAN地域フォーラムでは最近の韓半島安保状況が扱われる計画なので北核問題などを巡る南北間外交折衝戦も予想される。 実際、北韓は今回のASEAN地域フォーラム参加国にあらかじめ配布した議長声明草案で「韓半島の緊張を高める根本原因が米国の敵視政策にある」という比較的強硬な立場を明らかにしたと言う。

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪中に随行して前日ここに飛んできたユン・ビョンセ外交部長官は、王毅 中国外交部長と外交長官会談を持ち、最近の韓半島状況と6者会談再開などに関して意見を交わした。 ユン長官はこの席で「対話のための対話より、非核化を実質的に成し遂げるための対話が重要であり、そのための条件造成に各層が努力する必要がある」と話したと外交部当局者が伝えた。 これに対し王毅部長は、韓半島非核化と国連安保理決議の履行意志を再確認しながらも「できるだけ早く6者会談に戻らなければならない」と話して、若干の温度差を見せたと伝えられた。

 ユン長官は1日、岸田文雄 日本外相、セルゲイ・ラブロフ ロシア外交長官などとも会談を持ち、北核問題などを議論して共同対応方案を模索する予定だ。 特に朴槿恵(パク・クネ)政府スタート以後初めての出会いになる韓-日外交長官会談では、過去の問題も取り上げ論じると発表された。 ユン長官は去る4月に日本を訪問しようとしたが、日本政府閣僚・政治家の靖国神社参拝に抗議してこれを取り消した経緯がある。 当初、韓-米-日3国外交長官会談も1日に開かれる計画だったが、ジョン・ケリー米国国務長官の中東日程のために成功可否が不透明になった。

 北韓からもパク・ウイチュン外相が30日シンガポール航空便でブルネイ空港に到着した。 パク外相は入国時に比較的明るい表情だったが、 「南北対話をするか、北韓-米国会談をするか」という記者たちの質問には一言も答えずに空港を抜け出た。

 パク外相は1日、北韓-中国外交長官会談をはじめベトナム、ブルネイなどと両者会談を開く計画と知らされた。 関心を集める南-北または、北韓-米国外交長官会談はまだ計画にないと伝えられた。 会談場周辺や晩餐などで非公式接触をする可能性はある。

バンダルスリブガワン(ブルネイ)/パク・ビョンス先任記者 suh@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/593867.html 韓国語原文入力:2013/06/30 21:35
訳J.S(1316字)

関連記事