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イルベ書き込みを分析した「イルベレポート」…「結論は便畑」

登録:2013-05-29 09:04 修正:2013-05-29 10:54
イルベレポート ウェブサイト キャプチャ

 極右指向のコミュニティサイト「日刊ベスト保存所」(イルベ)の掲示物を分析したウェブサイトが登場して話題となっている。

 プログラム開発者イ・ジュンネン氏(27)は28日、ツイッター(@raingirl_)を通じて「『極右コミュニティ(イルベ)』のコーナーの全データに対する形態素分析、掲示者順位集計および関連単語分析資料を公開する」と明らかにした。イ氏は自身が作った「イルベレポート」(ilbe.coroke.net)というウェブサイトで、2011年7月19日から今月24日までの「日刊ベスト」掲示板(多数の会員たちから推薦を受けた掲示物が別に集まっているベスト掲示板)の46,174個の掲示物を分析した結果を公開した。

 分析の結果「シバル[訳注:罵倒語]、チョンナ[訳注:男性器を指す卑猥語]、ケセッキ[訳注:罵倒語で原意は『犬の子』]」[訳注:原文では3語とも伏字で記されています]などの悪口が主要キーワードとして使われた掲示物が5,417件と最も多かった。続いて、女(4321件)、盧武鉉(2339件)、従北(1633件)、光州(1622件)、盧[訳注:漢字の「盧」](盧武鉉前大統領を戯画化するイルベの言語習慣/1564件)、娯遊(1247件)、民主化(1204件)、セックス(616件)などの順番であった。今回の分析には検索エンジン開発者が使う「情報エントロピー」技法が使われたと説明されている。

 イ氏はイルベ掲示物の分析結果に対して「結論は『便畑』」と述べ、「今後、もっとおもしろいものがあれば、引き続き分析結果を公開していく。現在までの分析の意味はすべて「シバル、チョンナ、ケセッキ」だけあふれている対話で、光州・全羅道・盧武鉉・女性・セックス・犯罪に対する渇望指向に関する統計的根拠を用意したもの」と自身のツイッターで明らかにした。彼は「(イルベリポートの)公開に対して、知人たちが、個人情報を暴かれるのではと大変心配してくれた。イルベを恐れる社会だなんて、本当にあきれるばかりだ」と書いた。イルベレポート公開後、イルベの反応について彼は「レポート公開に対して『自分のアイデンティティーを今一度確認し和気あいあいな雰囲気にさせる契機』にしたと見られる」と付け加えた。実際イルベでは「イルベを分析したレポート登場したんだ。私たちは有名人だ」、「世間の注目を受けているイルベ」などの反応が多く見られた。

 ツイッターの反応も熱かった。ツイッター利用者@gros****は「『シバル』、『チョンナ』、『ケセッキ』」などイルベ虫たちが言葉を発するたびに使う発語辞などを除くと、事実上、「女」がイルベ最高の関心事。それも2位(盧武鉉)の2倍近い圧倒的な関心事だと言える。結局こいつらは、性欲解消のために歴史を凌辱したようだ」と分析した。@blue****は「女性・湖南・親盧に対する嫌悪立証」と評価し、@rlar****は「『単なる便だったよ』この言葉はイルベに対する適切な表現のようだ」と書いた。

 イ氏は今年1月にもマスコミのオンライン記事の釣りタイトル選びを告発した「衝撃コロッケ」(hot.coroke.net)を作って話題になったことがある。このウェブサイトはインターネットニュース記事のタイトルに、「衝撃」、「驚き」、「メンブン」[訳注:「メンタル崩壊」の略で、精神が崩壊するほど衝撃的という意味]、「ひっくり返る」など扇情的で誇張された単語がどれぐらい入っているかを統計化した順位を発表し、「釣り」に首ったけになっている韓国マスコミの素顔を現して見せた。

 一方、表蒼園(ピョ・チャンウォン)前警察大教授は「社会悪になったイルベ、彼らは誰か? どのようにするべきか?」というタイトルで、イルベに対して分析した文章を27日、自身のブログに載せた。表前教授はイルベは「自らを名乗れない卑怯者で、ほとんどが男性として女性に対する劣等感と近寄ることができない無力感を女性卑下と攻撃で代替」していると、イルベのアイデンティティーを規定した。彼はイルベ会員たちが「現実社会では静かな店員、自営業、配達、学生あるいは無職」と付け加えた。彼はイルベ会員の動機について「『怒り』と『認められたい欲求』、『所属感および親しみに対する強い渇望』を挙げた。 初めは自分たちの中だけで遊んていたが、いつからか極右勢力によって過去の『ヨンパリ』[訳注:1987年に結党直後の統一民主党の支部に乱入して結党大会を妨害した暴力集団のこと。『ヨンパリ』のあだ名を持つ金龍男が関与したとされたため、この名がついた]などの政治チンピラの現代版である『サイバー政治組織暴力』として訓練・利用され始めた」と分析した。 イルベの逸脱に対する対策について彼は「本来の活動は『非公開会員制』で持続していくが、犯罪的活動と不法政治的活動は積極的・個別的捜査を通じて処罰し、反社会的活動は情報通信倫理委の制裁と取り締まりをしなければならない」と明らかにした。

オンラインニュースチーム

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/589370.html 韓国語原文入力:2013/05/28 18:18
訳M.S(2286字)

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