2006年以後2万6000~2万9000人台を維持してきた駐韓米軍の規模が9000人ほど大幅に増えた事実が2012年米国国防部報告書に現れた。 これは韓-米間で2万8500人と定めた駐韓米軍の規模を大きく上回るものであるため、その背景に関心が集まっている。
20日、米国国防部が毎年発表する<基地構造報告書>2005~2012年分を見れば、2011年9月30日基準で韓国に駐留した米軍は3万7354人であり、2008年韓-米首脳が合意した2万8500人より8854人多かった。 米軍の規模が最も少なかった2009年に比べれば1万1049人増えたわけだ。 駐韓米軍の規模は2004年に3万7997人であって、米国政府の海外駐屯軍再配置計画により2005年には3万2422人、2006年2万9477人、2007年2万8356人、2008年2万7968人、2009年2万6305人と毎年減ってきた。 しかし2010年には3万1839人、2011年3万7354人へ再び急激に増えた。
キム・ジョンデ<ディフェンス21プラス>編集長は「米国がアフガニスタンとイラクでの戦争が終われば兵力をアジア・太平洋に移転すると言ってきた。 必要に応じて自由に米軍を移動させる、いわゆる‘戦略的柔軟性’が現実化したのではないかと考える」と推定した。 しかし駐韓米軍はこのような人員増加を否認した。 キム・ヨンギュ駐韓米軍広報官は「現在、駐韓米軍の公式規模は2万8500人だ。 この報告書の統計は我々が把握している実際の駐韓米軍規模と違っており、米国国防部に確認を要請した」と明らかにした。
キム・キュウォン記者 che@hani.co.kr