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労働界 麗水(ヨス)産業団地老朽化根本対策 要求

登録:2013-03-16 10:33 修正:2013-03-16 11:16

 全南(チョンナム)麗水(ヨス)国家産業団地内の大林(テリム)産業(株)化学工場爆発事故と関連して、責任者の処罰と安全対策を要求する労働界の声が強く起こっている。

 全国民主労働組合総連盟全南地域本部は15日「政府機関は真相調査を徹底し、安全管理をおろそかにして労働者を死に追いやった麗水産業団地と地方自治体および企業の責任者を一罰百戒せよ」と要求した。

 労働界は去る14日夜の大林(テリム)産業工場爆発事故発生後の会社側の非人間的な対処に怒っている。 彼らは「大林産業側は事故事実が外に漏れはしないかと組合員を監視し、携帯電話使用までできないようにした。 さらに、惨憺たる思いに打ちのめされている現場労働者に地面に無惨に散らばっている同僚の遺体収容をさせるという人間以下の行動を見せた」と主張した。

 この日事故を目撃した労働者は「大林産業側はユハン技術の労働者に遺体を収容させ、2次爆発の恐れがあると言って工場に水ばかり撒いていた。 労働者は現場でも、死んだ後までも人間以下の扱いを受けた」と語った。 彼は「準備作業まで入れて10日間働く間、ガスや粉塵の危険に関する安全教育を受けた覚えがない。 会社側は工期短縮にだけ熱を上げていた」と主張した。

 麗水国家産業団地で事故が絶えないのは、その場しのぎの安全管理のせいだと労働界は指摘した。 全国プラント建設労組麗水支部など労働界が調査した結果、昨年一年間、麗水国家産業団地で労災により命を失ったりケガをした労働者が69人に達することが分かった。

 民主労総全南地域本部は「命を担保に現場で働き残酷に引き裂かれてこの世を去った労働者の無念の死は、政府機関と地方自治体の不十分な安全対策が生んだ惨事だ。 労働者の命を蝿の命にも劣ると思っている政府機関の間接殺人だ」と主張した。 この団体は「麗水産業団地は国家産業団地だが、1970年代に建てられた古い施設で、老朽化にともなう 安全管理の不備による事故が大部分だった。 労災事故が発生するたびに臨機応変式その場しのぎの対策で労働者の命を奪ってきた。 今回の事故の責任者を処罰し、麗水産業団地に根本的な安全対策が設けられるまで闘う方針だ」と明らかにした。

光州(クァンジュ)/チョン・デハ記者 daeha@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/578317.html 韓国語原文入力:2013/03/15 21:45
訳A.K(1082字)

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