本文に移動

[社説] パク・クネ リーダーシップ、総体的変化が必要だ

登録:2013-01-31 14:06 修正:2013-01-31 17:12

パク・クネ大統領当選者が深刻な危機状況に置かれている。 単に最初の国務総理人選失敗のためだけではない。 キム・ヨンジュン総理候補者の落馬は一つの事例に過ぎず、パク当選者の処した危機の本質は非常に根が深くて深刻だ。 国民が大統領当選者の歩みを毎日ハラハラしながら見守っているということからして、正常な国の姿とは言えない。 新政府はスタートを切る前から既に総体的難局に陥ったといっても言い過ぎではない。

 パク・クネ リーダーシップの最大の問題点は“度の過ぎた自信”にあると言えよう。 パク当選者は周りで助言をするとよく「私が考えてやりますから」と言うという。 “ワンマンスタイルの人事”や極端な秘密主義なども、突き詰めてみれば「私の決定はいつも正しい」という自信が底に敷かれている。 しかし、パク当選者が「自分で考えてやった」結果は次々落第点だった。ユン・チャンジュン—イ・ドンフプ-キム・ヨンジュンにつながる人事の失敗は、口が十あっても何も言えない。 だったらパク当選者は「私は人事には才能がない」ということを認めなければならない。 そしてもう“小部屋”から出て、人事をはじめとする国政運営全般の問題をより幅広く相談して疎通する姿勢を持たねばならない。

今の“ワンマンスタイル”に固執する限り、このような失敗は繰り返されざるを得ない。

 パク当選者の“逆行リーダーシップ”は新しい政治実現の努力を全くしようとしないことにも現れている。 帝王的大統領制の弊害克服、水平的な党-青瓦台関係の確立、責任総理制実施などは、かなり以前から社会的共感が形成されている課題だ。 ところがパク当選者はかえって正反対の方向に向かっている。 セヌリ党は積極的な意見陳述や政策調整をあきらめた植物政党になって久しい。 歴代政権与党のうちで最も無気力で大統領の顔色をうかがう政党になる兆しが明白だ。 キム・ヨンジュン大統領職引継ぎ委員長の総理指名でも現れたように、パク当選者が望む総理は所信のある責任総理でなく、はいはいと指示に忠実に従う従順型総理だ。 大統領府警護室長を長官級に格上げしたのも時代錯誤的だ。

 大統領選挙で当選者の反対側に立った国民の疎外はより一層深刻だ。 傷ついた人々の心をいたわり思い測ろうとする最小限のジェスチャーさえ見られない。 口では国民大和合を叫ぶが、いざ現実に現れたのは暴言を吐く人士や極右派人士の重用だった。 双龍(サンヨン)自動車の国政調査をはじめ文化放送正常化など当面懸案に対しても無神経で押し通す。 かえってこれらの事案に懸命に反対してきたイ・ハング セヌリ党院内代表を最大限支援している状況だ。 これだから国民の心はますます遠ざかるしかない。

 知りたいのはパク当選者が昨今の事態をどのように受け入れているかという点だ。 実際のところ、疎通不足などパク・クネ リーダーシップの問題点が指摘されたのは昨日今日のことではない。 にもかかわらず改善どころか日に日に重症へと悪化するのは、パク当選者がそのような指摘を認めないからであろう。 これでは危機のドロ沼から永遠に抜け出せない。 総体的難局の解決策は総体的決断しかない。 パク当選者の深い省察と本格的な変身があることを期待する。

韓国語原文入力 : 2013/01/30 19:15

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/572000.html
訳 AK (1500字)