国会議員・検事の名前も含まれる
権力機関‘就職請託’情況
海雲台(ヘウンデ)ショッピングモール 建てる時
海雲台区長長の娘 合格
当事者 "公開採用で入社"
新世界グループ イーマートが自治団体長とソウル市庁・労働部幹部など高位層の子女を‘落下傘採用’した情況を示す入社者名簿文書が出てきた。 民間企業の落下傘採用と関連した疑惑が提起されたことはあるが、具体的な名簿を通じて実態が確認されたのはこれが初めてだ。
17日<ハンギョレ>が入手したイーマートの‘外部推薦入社者現況’(2008年作成)文書を見れば、1999~2005年ク・ハクソ新世界会長の推薦を受けて入社した7人の経歴職員と2003~2006年に新世界グループ系列会社幹部の推薦を受けて入社した24人の新入職員の名前と職級、出身学校および‘特異事項’が記録されている。
この内、2005年イーマート オンラインチームに入社して現在は退社したペ・某氏は釜山、海雲台区のセヌリ党出身3選区庁長であるペ・トククァン区庁長の娘であることが確認された。 文書によればペ氏の‘推薦者’欄にはノ・テウク当時新世界建設副社長の名前が記されていて、‘特異事項’欄には‘父 海雲台区庁長’と記されている。
ペ区庁長の娘が入社した2005年は、海雲台区で新世界が大型複合ショッピングモール事業を進めている真っ最中であった。 新世界は2004年9月釜山市から海雲台センタムシティ内2万3000坪の敷地開発事業権の落札を受け、複合ショッピングモール事業を進めていた。 新世界側が事業の便宜のためにペ区庁長の娘を採用したのではないかという疑問を感じるが、ペ区庁長は 「(娘は)いかなる推薦もなく公開採用で入社した。 (新世界複合ショッピングモール建設とは)何の関係もない」と話した。
文書を見れば、新入社員の中でペ氏ら少なくとも5人が高位公職者との手づるに基づいて新世界系列会社幹部の推薦を受けて入社していた。 2006年京畿道(キョンギド)のあるイーマート支店に入社した新入職員イ・某氏の特異事項欄にはセヌリ党現職3選国会議員の名前が記されている。 イ氏の推薦者はクァク・ウォンリョル当時新世界グループ副社長と記載されている。 イ氏は<ハンギョレ>との通話で「故郷が該当議員の地方区であることはその通りだが、私と私の家族の中で直接知っている人がいるわけではない」と説明した。
2003年イーマート家電チームに入社したイム・某氏はファン・ギョンギュ当時イーマート部門代表理事の推薦を受けたと記されている。 特異事項として父親が‘ソウル市庁局長’と記載されている。 イム氏は父親が公務員という事実は認めながらも「私は公開採用で入社した」と明らかにした。
2005年ソウル江南(カンナム)のイーマート支店に入社したイ・某氏の場合、推薦者は‘労働部’、特異事項は‘父 江南(地方労働)事務所管理課長’と記載されている。
2003年マーケティング部署に入社したホン・某氏の場合、特異事項として‘ソウル地方国税庁調査局長’が記載されているが、両者の関係は確認されなかった。 ホン氏の推薦者はホ・インチョル現代表理事になっている。
経歴で入社した職員7人の内、3人もが権力機関の公職者と関連があるように見える。 1999年課長級で経歴入社したキム・某氏の特異事項には‘検察’と記されていて、2004年に経歴入社したハン・某氏の特異事項にも‘キム○○検事’とされている。 キム検事は2011年光州(クァンジュ)高等検察検事を最後に検察を離れた。 2000年イーマートのある支店に店長として経歴入社したチェ・某氏の特異事項には‘国税庁’と記されている。 彼らの推薦者は全てク・ハクソ新世界会長になっている。
新世界・三星(サムスン)グループの‘社員家族’らも特典を受けて入社できたものとみられる。 新世界フードシステム・新世界デパートなど新世界の系列会社と三星グループ・三星経済研究所などで仕事をする高位役員の娘・息子・甥姪などが推薦入社者の名簿に載っている。
この文書についてイーマート側は「現時点では該当文書を社内で誰が作ったのか確認されていない。 該当職員の採用形態についても答えられない」と答えた。
オム・ジウォン、チョン・ファンボン、キム・キュナム記者 umkija@hani.co.kr