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全斗煥「私に直接やられたこともないくせに…」との発言 再び話題に

登録:2012-12-08 07:47 修正:2012-12-08 09:56
2008年4月YTN≪突発映像≫の画面

 映画『26年』が人気を呼ぶ中で、全斗煥(チョン・ドゥファン)前大統領が以前口にした "背筋の寒くなるような" 冗談が再びネチズンたちの注目を浴びている。

 『26年』で "あの人" を演技した俳優チャン・グァン氏が「この頃の若い人は私に対してあまりいい感情を持ってないようだ。 私に直接やられたこともないくせに」と言って、自分を暗殺しようとした光州(クァンジュ)民主化運動の遺児たちをあざ笑いながら通り過ぎる場面が出てくる。

 この台詞は2008年4月、 全前大統領が国会議員総選挙で投票後記者たちの前で口にした冗談を借用したものだ。 全前大統領はこの日投票を終えてから記者たちとの短い懇談会で「カメラ記者たちを見れば私の写真は必ずひん曲げて撮っている。 印象が悪くなるように。 若い人たちは私に対してはまだ感情が良くないようだ」と話した後「私に直接やられたこともないくせに」と付け加えた。

 冗談のように言った言葉だったが、全前大統領の執権期を見つめてきた人々にとっては意味深長に聞こえた一言であった。 当時これを報道したYTNの≪突発映像≫(訳注:ニュース専門チャンネルYTNの人気コーナーで、政治家たちのちょっとした失言などを機敏にとらえ面白おかしく編集して流していたが、結局会社側により廃止された)は「冗談のように投げた一言だが、冗談に聞こえない」という字幕を付けた。

 ツイッターなどでは、映画『26年』の中の台詞が全前大統領の実際の発言だったことを遅まきながら知ったネチズンたちが怒りを吐き出している。 @kimsiny***は「これを冗談だと言って本当に口にしたとは、怒りのあまり涙が出る」と言い、@siso***は「世の中にこのようなサイコパスもいるとは」として驚きの気持ちを伝えた。

一方、李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党大統領候補は去る4日夜の大統領選候補者合同テレビ討論会で「朴槿恵候補が全斗煥前大統領から受取った6億ウォンはお父さんの朴正熙大統領が財閥から受取った贓物ではないのか。 当時の6億ウォンは銀馬(ウンマ)アパート(訳注:当時としては最高級のマンション)30軒を買えるお金だった」と攻撃した。 これに対し朴槿恵 セヌリ党候補は「6億ウォンを社会に還元する」と答え、李候補は「大統領選挙以後でなく今すぐに還元すべきだ」と圧迫した。 朴槿恵 選挙キャンプのキム・ソンジュ共同選対委員長は6日あるラジオ放送に出演して「少年・少女家長が受取った一つのアパート」として朴候補をかばった。

1979年10・26事件直後、全斗煥当時合同捜査本部長は当時27才だった朴候補に6億ウォンのお金を渡した経緯がある。

ホ・ジェヒョン記者 catalunia@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/564116.html 韓国語原文入力:2012/12/07 10:46
訳A.K(1298字)

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