単一候補適合度? 競争力?
質問項目巡り綱引き予想
世論調査を土台に談判の展望も
文 "談判可能" …安は‘否定的’
文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党大統領候補と安哲秀(アン・チョルス)無所属候補の単一化方式は結局‘世論調査プラスα’方式に帰結される公算が高まっている。
18日、両候補が電撃的に会って単一化交渉を再開したことにより、単一化方式は交渉チームで議論することになった。 これに先立って文候補が単一化方式を安哲秀候補に任せると言い、単一化方式に対する両者間の摩擦可能性は以前より大幅に減ったものと見られる。 大統領候補登録日が25~26日であるため、単一候補を決めるまでには1週間も残っておらず、事実上世論調査以外の他の方式で単一候補を選ぶことが物理的に難しい状況だ。 文候補は<ハンギョレ>インタビューで「現場投票やモバイル投票など、あらかじめ選挙人団の申請を受ける方式の競選は事実上水泡に帰した」と話した。 民主党が内心望んでいた‘国民選挙’方式は引っ込めたわけだ。
それにもかかわらず、誤差範囲内の世論調査結果で単一候補が決定された2002年方式(‘100%世論調査’)を今回もそのまま適用することはないという展望が依然として多い。 世論調査は‘偶発的な変数によって結果が左右されかねない非常に危険な方式だった’という評価が多いためだ。 文候補側はこの間、世論調査と陪審員制、国民選挙などを挙論してきたが、安候補側は陪審員制の過多代表性、国民選挙の組織動員などのような問題点を憂慮して否定的立場を取ってきた。
世論調査と並行できる方法はパネル調査だ。 2011年ソウル市野党圏単一候補競選当時にこの方法を導入した。両候補参観団が立ち会った席でソウル市民に電話をかけ、テレビ討論評価団パネルに参加するかという意思を訊いた。 参加するという人々を対象にパク・ウォンスン-パク・ヨンソン両候補のテレビ討論会が終わった後に支持候補を尋ねた。 今回も投票権のある19才以上の成人を対象に電話をかけてパネル参加意思を訊いた後にパネル団を構成することができる。 この場合、国民参加が一部保障されるが、消極的な方式という点が問題だ。 朴槿恵候補支持者を選び出すことはできないという短所もある。 積極性を保障するにはパネル団申請を受け付けて母集団を設け、その中から無作為でパネルを選定する方式がありえるが朴槿恵候補支持者による逆選択の可能性がある。
さらには単一化方式として世論調査を選んでも、質問項目をどのように決めるかを巡り綱引きが予想される。 これまでは朴槿恵セヌリ党候補支持層を除いて、文在寅・安哲秀の両候補について朴候補に対抗する野党圏単一候補としての‘適合度’または‘競争力’を問う方式が主に議論された。 概して適合度では文候補が、競争力では安候補が上回ったと調査された。
ところで朴候補支持層を除く手続きなしに単純に朴候補と文在寅候補、朴候補と安哲秀候補の対決について、それぞれ支持有無を尋ね、文候補と安候補の内どちら側の支持率がより高いかを見る2者対決方式が最近提起されている。 この調査は大統領選挙本戦結果に最も近く接近でき、案候補側が言及する‘勝てる単一化’とも関連づけることができる。 しかし‘逆選択’の可能性を排除することは難しい。
世論調査を行わずに談判による可能性も残っている。 一部では‘世論調査を通じて敗者を作り出すのではなく、談判を通じて譲歩者を作る方式で進めよう’という代案が出ている。 イ・チョルヒ イムン政治戦略研究所長は「大統領候補をどのように世論調査で選ぶか。 二人が談判しなければならない。 その過程で誰がより強いのか、色々なデータが必要になって、この他に共同政府主体問題と政策などの色々なパッケージが同時に議論されうるだろう」と話した。 安候補側のある関係者も「世論調査を行うものの、その結果を公開するのではなく、その結果を土台に候補どうしが談判するのも方法としてありうる」と話した。 この場合、世論調査の質問項目で誰に有利な質問を選ぶかという手順を踏まず、適合度、競争力、朴槿恵候補との2者対決など、すべての項目を皆同じように尋ねて、その総合結果に基づき両候補が会って結論を出す方式だ。 文候補は18日「談判も可能だ」と語った。 しかし安候補は「談判が可能かは疑問」と話して対照的反応を示した。
イ・テヒ、ソク・ジンファン記者